本日紹介する新作アプリは『Antistress(アンチストレス)- relaxation toys』。ストレス社会に生きる我々に、ほんのひと時の安らぎと癒しを与えてくれるこのアプリは、やがて私たち人間の本質に迫るとても大切な気付きを与えてくれる。
Antistressの遊び方
Antistressには、癒しと安らぎを与える様々なミニゲーム=toys が用意されている。toys はアプリを開くと最初に表示される棚に並べられているので、気になるものをどれか一つタップしよう。例えば以下のような toys が存在する。
ただひたすら、まな板のにんじんを切り刻むゲーム(?)
まな板の上のにんじんを包丁で刻む。切り終えたら即新しいにんじんが出現する。それをまた刻む。無限にんじん地獄。一定のリズムで刃がまな板を叩く軽快な音とともに、鋭利な刃先で繊維の束をズバッと断ち切る小さな快感が得られる。 |
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いわゆる無限プチプチ
いわゆる無限プチプチ。すべてのプチプチをつぶすと新たなプチプチが出現する。仕事の失敗も、人間関係のいざこざも忘れて、今はただ無心にプチプチを潰そう。私たちに今必要なのは、心の休息なのだ。 |
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おりん、あるいはシンギングボール
リン棒でおりんを叩くと音が鳴る。その音は当然いずれ鳴り止むが、私たちの聴覚はその音の終わりを捉えることができない。そこに「永遠」を感じる。時短、効率重視の日々からの一瞬の逃避行に誘われる。 |
「リラ~ックス」からの「無の境地」
Antistressには、上で紹介した toys 以外にも様々なものが用意されている。たとえば、ひたすら石を積み上げあるものや、電気のスイッチをただ着けたり消したりするだけのもの、次々に現れるジッパーをひたすら開け続けるもの、などなど。
それらをなんとなくプレイしていると、だんだんと心の中に静けさが訪れてくる。そして、さらに続けているうちに、やがて無の境地に到達する。
たとえば、電気のスイッチをひたすら着けたり消したりする機能。昼間仕事でした失敗を嘆きながら、あるいは明日中に仕上げなくてはならないプレゼン資料のことを気にかけながら、スイッチを着けたり消したりする。その無意味な行為に、一体自分は何をしているのだろうかと、半ば自嘲気味になりながらも、さらにスイッチを着ける。スイッチを消す。カチッ、カチッ、カチッ。カチッ、カチッ、カチッ。
気づくと、さっきまで気にかけていた悩みが、なんだかどうでも良いことのように思えている自分がいることに気づく。カチッ、カチッ、カチッ。カチッ、カチッ、カチッ。ただぼーっとスイッチを着けては消す。何も考えずにただ着けて、ただ消す。自分は一体のマシーンだ。スイッチを着けて消すマシーン。
そうして自意識が薄れていき、己が消滅することで、自分と宇宙が一体化する。無の境地だ。
私は、無料アプリ「Antistress」で電気のスイッチを消したり着けたりしているうちに、宇宙と一体化し、ついには無の境地に達してしまった。私は気が狂っているのだろうか?
大切な気づき
いくらなんでも「無の境地」は言い過ぎだったかもしれない。でも、Antistressが、私たち人間の本質に迫るとても大切な気付きを与えてくれることは確かだと思う。
まな板のにんじんをひたすら切り刻む、プチプチを永遠につぶし続ける、ただ石を積み重ねる、そんな無意味で非生産的な行為を、私たちの心はどこかで求めているようなところがある。そのことは、人間という生き物が、生命というものが、元来、合理性の範疇を逸脱した世界に生きていることの証明に他ならない。
効率や合理性を追及した行動だけが人間の幸福に繋がるわけではない。私たちはもっと自分の心の声に耳を傾けてみるべきなのだ。無料アプリ「Antistress」をプレイして、そんな気付きを私は得た。私は気が狂っているのだろうか。
アプリ基本情報
アプリ名 | Antistress – relaxation toys |
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ジャンル | シミュレーションゲーム |
価格 | 基本プレイ無料/アイテム課金制 |
開発元 | moreno mario |
対応OS | iOS / Android |
ダウンロードURL | iTunes Store Goole Play |