2014年12月19日(金) 18時51分
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次の『CubicTour』『el』が産まれる瞬間に立ち会う グリー「Mock-1 グランプリ」イベントレポート

ウェブゲームからネイティブアプリへのシフトを推進するグリー。その取り組みの1つとして面白い社内イベントが開催・公開されたので御紹介しよう。次のヒットアプリの種を先取りできるかも!?

 

グリー、次代のヒットアプリを創る社内コンテスト「Mock-1 グランプリ」を開催

 

「ネイティブシフト」を掲げ社内の開発体制の変革を進める同社の取り組みの1つが、『CubicTour』『el』等の人気ゲームを産み出したプロジェクト「Garage」だ。このプロジェクトを牽引する同社の Garage Studio 部がグリー社内で実施している社内育成プログラム「Creative Innovation Program」の一環として開催された社内ゲームコンテスト「Mock-1 グランプリ」の模様が公開された。

Mock-1 グランプリは、所属部署問わず誰でもゲーム制作に参加することが可能で、部署の垣根も越えて結成されたチームでゲームのモックアップ(簡易版)を制作し No.1 を決めるというコンテスト型式のイベントだ。今年の10月中旬から社内で企画の募集を開始し、最終的に86名の社員が58の企画をエントリー。その中から57名による29の企画が、今回の最終プレゼンに至っている。

また、参加したタイトルは社内ネットワークを通じて社員が自由にインストール・プレイ可能になっているという。

今回公開されたのは12月18日に同社で実施された最終選考発表会の一部で、7タイトルのゲームのモックアップのプレゼンが実際にデモプレイも交えて行われた。

 

グリー「Mock-1 グランプリ」

 

この日に行われたプレゼンを元に最終選考が行われ、12月26日に社内向けにトップ10が発表される。グランプリを受賞したタイトルの開発チームは2015年3月2日~6日にサンフランシスコで開催される GDC (GAME DEVELOPERS CONFERENCE) 参加が賞品として授与されるとの事。ゲーム開発者にとっては実に嬉しい賞品だ。

この最終選考会で目を引いたのが、学生チームが参加していたという点だ。同社のインターンシップ「GREE Camp」に参加した学生7名が制作したゲーム2タイトルが今回のコンテストに残っており、社員制作のものと比べても遜色のないレベルのゲームアプリをプレゼンした。同社ではこのような学生にゲーム開発の様々なシーンを体験させる取り組みを今後も各種行っていくそうだ。

 

珠玉の7タイトルが勢揃い 今すぐリリースしてほしいタイトルも…!!!

 

それでは、今回最終選考に向けてプレゼンされた7タイトルの概要を御紹介しよう。

 

Dodge & Chain

学生チームによるゲーム第1弾。昔懐かし「インベーダー」「ギャラクシアン」風の固定画面シューティングゲームで、画面内を動く的を弾で撃つと、敵が弾けた際のエフェクトが弾になって更に的に当たるので連鎖して大量に的を破壊することができるというもの。シンプルなグラフィックと画面構成ながら、大量に連鎖した時の爽快感はかなり良さそう。

 

姫色サンカククル

学生チームによるゲーム第2弾。画面内を動いているターゲットを、画面全体に表示される6×6の点の内3点をタップすることで三角形を作って囲んで消していく、というゲーム。「リブルラブル」のようなゲーム性をイメージしていただけると御理解いただけるだろうか。大きい三角形で囲むと多くのターゲットを囲める分、得点が低くなるので、高得点を狙うために如何に小さい三角形で多くのターゲットを囲めるか、がスコアアタックの肝になる。また、最初に選択するパートナーキャラ(いずれもお姫様キャラで、ちょっと『ウチ姫』を意識している?)によって全消し・ターゲット停止等の異なる種類のスキルを使うことができる。

 

MagSorb

あの『Cubic Tour』を開発したスタッフによるタイトル。弾幕系シューティングゲームのように大量の弾を敵がばらまいてくるので、弾に当たらないように敵に接近して敵のエネルギーを吸収すると一定量吸ったところで敵を完全に取りこんでいく、というゲーム。ある程度進むと出現するブラックホールに入るとボス戦に突入だ。全体の流れや見た目は「ファンタジーゾーン」を彷彿させるのだが、シューティングゲームのようで実は「弾を避けながらなるべく敵に近付く」という全く違うゲーム性を実現しており、発想が秀逸なゲームだ。

 

勇者ツケノスケと不思議なたる

ドット絵で描かれたファミコン風の RPG。漬物屋の青年が魔王を倒す勇者を目指すというストーリーで、漬物屋らしく主人公はフィールドを探索して集めたアイテムを漬物樽に漬けることでアイテムの強化や新たなアイテムを生成することができるというのが特徴となっている。樽に漬けるアイテムの種類によって樽自体が様々な特性を持つという、「ぬか床」らしさを表現しているところが面白い。

 

ブロックフェアリー

スマホで手軽に遊べる「テラリア」をイメージして制作されたゲームとの事で、「テラリア」風のドット絵で描かれた画面で、ブロックをツルハシでぶっ壊しながらフィールドを進み各所に点在する妖精を集めていくというアクションゲーム。ボスを含む敵キャラも出現するという説明だったが、残念ながら時間が足りず敵の配置ができなかったそうだ。

 

Stone Skipping

平たい石を投げて跳ねさせる「水切り」をイメージしたゲーム。妖精風のキャラクターが水面をジャンプしながら進んでいくので、障害物にぶつからないようにコントロールしていく。テンポの良い『Temple Run』を御想像いただければよいだろう。デザイナーが中心になって開発したという事で 3D で描かれたフィールドやキャラクター等、デザインに拘った逸品だ。

 

all white

3×3、5×5等の正方形に並べられたパネルを、縦または横1列に1マススライドさせると白と黒に反転するので、全てのパネルを白にしてくパズルゲーム。バリエーションとして3色に変化するパネルで構成されたステージも。じっくり解法を考えなければならない、パズルらしいパズルゲームだ。

 

いずれも「今後製品化される可能性のあるタイトル」という事で残念ながらグリーからは画面写真等の公開の許可が下りなかったため、文章による御紹介となってしまったことを御了承いただきたい。(グリーさん、次回はぜひスクリーンショットの許可を…!)

 

参加者のみならず社員全体が新しいゲームを産み出そうとする空気がある環境

 

グリー「Mock-1 グランプリ」

 

モックアップという事でデザイン・ビジュアルや構成、モーション等はあくまで仮のものだが、ゲームデザイン・アイディアが秀逸で面白いものが多く、これらの中から「Garage」ブランド等で実際に世にリリースされるタイトルがあるかもしれないと思うと非常に楽しみだ。

その事が念頭にあるためか、審査員や観客の社員からも「どのようなユーザー層をターゲットにしているのか」「このシステムを変えた方がユーザーのプレイスタイルに合致するのではないか」「大規模なゲームタイトルに発展するにはどうするか」といった鋭い質問・意見が次々に挙がり、活気のある発表会となった。

筆者も個人的に「早くプレイしてみたい!」と感じたタイトルがいくつもあったので、今後の商品化・リリースにも期待したいところ。今回紹介したものの中からグリー、Wright Flyer Studios の次の新作ゲームが出てくるかも…!? お楽しみに!

 

グリー「Mock-1 グランプリ」

▲最後に総括として「業務時間外の活動でこれだけのゲームが出てくるのは社員の協力があってこそ」とコメントしたグリー執行役員の岸田崇志氏

 

『CubicTour』 ダウンロードはこちら

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『el(エル)』 ダウンロードはこちら

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