2014年07月03日(木) 16時58分
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【Creator’s Voice】 『天と大地と女神の魔法』開発者インタビュー:「みんなで一緒に遊ぶ」ことに拘った「日本のRTS」


『消滅都市』のスマッシュヒットで脚光を浴びるライトフライヤースタジオ。注目の新タイトル『天と大地と女神の魔法』(てんめが)の iOS 版、Android 版がリリースされたばかりの今回、担当プロデューサーの犬飼 敏貴氏に「てんめが」の魅力についてお話を伺った。

 

▼「天と大地と女神の魔法」公式サイトはこちらから
http://tenmega.wrightflyer.net/

 

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犬飼 敏貴氏

 

「遊びとして面白いこと」をやりたい

 

— 9-Bit: 犬飼さんは今回の「てんめが」を手掛ける前、どんなゲームを担当されていたのでしょうか?

 

— 犬飼 敏貴氏(以下 犬飼):  最初にグリーの『釣り★スタ』を1年ほど、それから IP タイトルの立ち上げも行い、ソーシャルゲームのディレクションはその2本をメインで担当していました。

今の『釣り★スタ』には「成長竿」という機能があるんですけど、そういった「成長要素」を取り入れるですとか、それまでのゲームの基本を進化させた「ゲーム性」をより取り入れていくような企画をやったりしていました。

 

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— 9-Bit: 「ゲーム性」というお話で言うと、今回の「てんめが」はこれまでのソーシャルゲームとは比較にならないほど「ゲーム性」が高いタイトルになっていますよね。

 

— 犬飼: そうですね。 僕はいわゆる「JRPG黄金時代」で育った人間で、それこそ一人用 RPG をやりに友達の家にみんなで集まってワイワイ盛り上がるとか(笑)、そういうゲームを通した体験があったので「遊びとして面白いことをやりたい」という思いが相当強くて。

たとえば『釣り★スタ』では「みんなで集める魚図鑑」みたいな完全同期型イベントをやってみたり、「ゲームとして面白い事の追及」ということをしていました。

 

— 9-Bit: 元々ゲームが大好きで、だからこそ以前から「ゲーム性の高いものを作りたい」という思いを持っていたと。

 

— 犬飼: 元々そういう思いがありましたね。『釣り★スタ』とIP タイトルの後はマネジメント的な仕事がメインで、ゲーム開発からは離れてしまったんですけど、個人的な欲求として「ゲームを作りたい」とずっと思っていました。

そこで今回自分の方から「こんなことをやりたい」と企画して、『天と大地と女神の魔法』(てんめが)の開発に取り掛かりました。

 

「みんなで一緒に遊ぶ」からゲームは面白い

 

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— 9-Bit: 今回担当される『天と大地と女神の魔法』はどんなゲームとなるのでしょうか?

 

— 犬飼: 一言で言えば「モバイル向けのリアルタイムストラテジー(RTS)」となるんですけど、誰でも気軽に遊べるカジュアルな「日本向け RTS」になっています。RTS の中でも操作性は一番カンタンな部類だと思いますし、ゲームジャンルも「カジュアルストラテジー」と呼んでいます。

モバイル向けの RTS では『クラッシュ・オブ・クラン』(クラクラ)がありますが、「日本向け RTS」というものが企画時には見当たらなかったので、日本のユーザーに受け入れてもらえるというところをメインに考えて開発しました。

 

— 9-Bit: それはやはり世界観ですとか…

 

— 犬飼: そうですね。キャラや世界はファンタジーテイストで、グラフィックも日本のユーザーになじみやすいものにしました。

それと「育成要素」ですね。RPG のようにキャラクターを育てるというところが日本のユーザーは好きだし、僕自身好きだったので、そこはかなり強く取り入れました。

あとは「マルチプレイ」です。「人と遊ぶ」「みんなで遊ぶ」というのが個人的には一番面白いと思っていて。

例えばファミコンとかプレステとかの 本来は一人用の RPG ですら、やっていない人はただ見ているだけなのに、「みんなで一緒にやる」ってだけで面白さが何倍にもなるじゃないですか。そういった感覚を味わえるような「日本のユーザーが楽しめるゲーム」になっていると思います。

 

— 9-Bit: 「日本向けに」というところで考えると、そもそも「RTS」というジャンルは正直日本ではまだ馴染みが薄いゲームになると思います。世界観やキャラなど、それこそ「JRPG」でいいとも思えるのですが、何故今回 RTS というジャンルで開発したのでしょうか?

 

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— 犬飼:  一つは「みんなで遊ぶ」ことの楽しさ、面白さを最も実現できると思った、というところですね。RTS というジャンルは色んな人と知力を尽くして一緒に遊べるゲームで、世界的にはそれこそ一大イベントにもなる大会もあったりしますけど、何で日本では注目されないないんだろうっていう思いもあって。

カジュアルな RTS の場合、すごくカンタンな操作性で、手軽にMO(マルチプレイヤーオンライン)っぽく遊べることに気づいたんですよ。たとえばアクションがスゴイ苦手なユーザーでも、タップしてユニットを置くだけだし、ユニットを育てればゲームの上手い下手はあまり関係なく、色んなプレイヤーと一緒に遊べる。それってすごく面白いジャンルだなと思いました。

 

— 9-Bit: 「てんめが」の開発で一番苦労したところは?

 

— 犬飼:  RPG に限らず、分岐が少ないいわゆる「一本道のゲーム」に比べて、 RTS の場合は想定しなければならないシチュエーションが本当に多いんですよ。それに応じて作らなければいけない機能も何十倍にもなります。

ゲームバランスに影響するパラメータもたくさんありますし、「てんめが」の場合は「ロード」というキャラクターの育成要素があるのですが、その成長分岐はユーザーごとに千差万別なのでそこも考慮しなければならない。

ものすごい数のゲーム機能を用意して、それら全てのゲームバランスを考慮してってやろうとすると本当にこんがらがっちゃうんですよ。開発メンバーも「ようやく完成できたね」なんてみんな言ってます(笑)

 

予想を超えるマルチプレイの面白さ

 

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— 9-Bit: 他の RTS と比べて、「てんめが」の長所、一番楽しんでほしいポイントはどこですか?

 

— 犬飼:   マルチプレイに関しては、当然プロトタイプの段階から面白いと思っていたんですが、実際に出来上がってみて正直ここまで面白くなるとは思ってなかったというくらい想像を超えたクオリティになりました。ぜひマルチプレイを楽しんでもらいたいです。

それと育成要素ですね。マルチプレイをより深く楽しんでもらうため、メインキャラクター「ロード」の成長分岐を数多く用意しています。スキルレベルアップだけでなくパラメータ補正をつける「ルーン」という装備品により、同じ「ロード」でもユーザーごとにかなり能力の違ったキャラクターに成長します。

たとえばスキルのレベルアップの仕方も、単純に「攻撃力を上げる」というだけでなく、攻撃範囲を広くするなど、ユーザーが取りたい戦略に応じた育成が可能になっています。

「ロード」は複数体用意していますが、今後も遠距離攻撃タイプですとか「獣人」ですとか、様々な特徴をもったものが増えていきます。戦闘に連れていく「ロード」の数には限りがあるので、それこそ RPG のように「どのメンバーをパーティに加えるか」という部分を悩むのも楽しさの一つだと思います。

 

— 9-Bit: 「マルチプレイ」が強みということですが、シングルプレイでじっくり楽しむことも可能に?

 

— 犬飼:   そこは逆に難易度を上げちゃいました。

 

— 9-Bit: え!?

 

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— 犬飼:    もちろん一人プレイのステージですとか、「聖なる決闘」という機能で一対一の対戦機能があるので、一人でプレイすることは可能です。でもたとえば新しい「ロード」であるとか「ルーン」であるとかは、一人では獲得するのが難しいバランスになっています。

なので、シングルプレイに関してはもう割り切って開発しました。何人かの開発メンバーからは「オレはボッチだからイヤだ!」と未だに反対されてますけど(笑)

でもそういうユーザーの方も「マルチプレイが本当に面白いから、ちょっとやってみてよ」と。マルチプレイは友達限定で遊ぶこともできれば、知らない人同士で集まって遊ぶこともできるので、これを機会にぜひマルチプレイを楽しんでみてほしいですね。

 

— 9-Bit: ユーザーの中には「シングルプレイが難しい RTS 」と聞くと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、そんなユーザーに向けて「こうすれば『てんめが』はもっと面白いよ!」というポイントがあればぜひ。

 

— 犬飼:  「てんめが」を初めて遊んでいただく方には、まずは一人用のステージで戦闘方法だとか基本的なところに慣れていただきたいですね。マルチプレイが開始されるまでに「てんめがってどんなゲーム?」というところを自然に理解できるようになっているので、やっていけばすんなりマルチプレイも楽しめると思います。

それと「負けることにショックを受けないでください」(笑) RTS の街づくりの場合、防御陣の配置など戦略性が求められますが、これはある程度試行錯誤する必要があります。

他のユーザーから攻め込まれた場合、どこをどうやって攻撃されたのか、どういう防御陣を敷けばよかったのかなどリプレイで見返すこともできるので、「負けは勝利の第一歩」という気持ちでプレイしてください(笑)

 

圧倒的に高い PvP での戦略性

 

— 9-Bit: その試行錯誤こそが、 RTS の醍醐味でもありますしね。それでは RTS 初心者を卒業しているようなユーザーに楽しんでほしいところは。

 

— 犬飼: やはりマルチプレイと育成要素ですね。特に育成要素のおかげで、PvP での戦略性が尋常じゃないくらいに広がっています。

たとえば「ロード」がどんな「ルーン」を装備しているのかはお互いにわからないので、相手のロードの強さを正確に把握することができないんです。しかもルーンは都度装備変更が可能なので、同じパターンで戦える状況というのはほぼないと思います。

その中で、どうやって自分たちのロードや兵隊を効率的に戦わせるか。多彩な戦略パターンを考えてプレイするのがすごく面白いと思います。

マルチプレイもロードがどんなスキルを持っているのかはすべてユーザー次第なので、お互いにどんなロードを連れていくのか、それをどうやって組み合わせるのか。マルチプレイで攻略するステージの難易度はそれなりのものを用意しているので、色々考えて挑戦してほしいですね。

 

— 9-Bit: 『天と大地と女神の魔法』では、今後どのような展開をお考えですか?

 

— 犬飼:  現状マルチプレイは「協力」のみですが、マルチプレイでの「対戦」も追加できたら、と思っています。現在の PvP は1 対 1 ですが、今後は 複数 対 複数の対戦機能や、ギルド戦やレイドバトルなど遊び方に幅が出るようなものを追加したいですね。

また「ロード」と「ルーン」もどんどん追加していくので、戦略性は本当に多岐にわたっていきます。戦略性が変わることで、以前まで強かったロードがなかなか勝てなくなったりもする可能性もあります。そうやって長く遊べるようなアップデートを実施していきたいと考えています。

 

— 9-Bit: 本日はお忙しいところ本当にありがとうございました。『天と大地と女神の魔法』 の今後の展開も期待して待っております!

 

「天と大地と女神の魔法」概要

 

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・名称:天と大地と女神の魔法
・ジャンル:カジュアルストラテジー
・価格:無料(アイテム課金型)
・対応機種:
【スマートフォン】
・Android(TM)対応端末:Android 4.1以上
※ 一部端末を除く
・iOS対応端末:iOS 6.0以上
※ iPhone 5以上、iPad 4 以上を推奨

※なお、記載されていない端末の動作は保証しておりません。あらかじめご了承ください

・著作権表記:(c) Wright Flyer Studios, Inc.

 

▼「天と大地と女神の魔法」公式サイトはこちらから
http://tenmega.wrightflyer.net/

 

◆『天と大地と女神の魔法』ダウンロードはこちらから

天と大地と女神の魔法

 

 

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