2014年04月23日(水) 22時20分

【OGC 2014】gumi のゲーム制作の指揮を執るキーマンが総括 よくわかる2010~2014年のモバイルゲーム・トレンド事情

gumi 福岡支社の代表取締役・今泉潤氏が OGC 2014 に登壇。gumi に入社した4年前から現在までのモバイルゲームの動向を、自身の同社での職歴と gumi の成長の様子と共に総括した。

 

株式会社 gumi の福岡オフィスを子会社化した株式会社 gumi West の代表取締役で、2014年1月に gumi とフジ・メディア・ホールディングスが共同で設立した株式会社 Fuji&gumi Games 取締役副社長を兼任しオリジナル作品を中心に制作全般の指揮を執る gumi のキーマンの1人・今泉潤氏。

映像業界でテレビドラマプロデューサーとして活躍していた今泉氏が異業種の gumi に転職したのは、gumi 創設者・代表取締役社長の國光宏尚氏が独立前に同じ会社に在籍していたという縁から gumi のゲーム制作に関わったことがきっかけだったと言う。

2010年に gumi に入社して以来ゲーム制作に携わってきた今泉氏がこの4年の間にモバイルゲーム業界が、今年で創立7年となる gumi が、そして今泉氏自身がどのような道を歩んできたのかを語った。

 

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株式会社 gumi West
代表取締役
今泉 潤 氏

 

2010年:SNS のオープンプラットフォーム化

 

今泉氏が gumi に入社したこの年の主な動向は…

 

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gumi の國光社長と言うと「打倒 Zynga!」でも有名だが、この頃は Facebook と共に Zynga の勢いが最高潮だった時期だ。

この頃の gumi は社員数も 100 人に満たず、和気藹々と色々なゲームアプリを作りつつも中々ヒットが出ずに苦労していた時代だったそうだ。

ゲーム開発のイロハも知らない状態で入社したと言う今泉氏だったが、KPI 分析によって売れるゲームを作り出すといった定番のノウハウを積み上げていったと言う。

 

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2011年:ソーシャルゲーム市場拡大・ガラケーブラウザゲーム隆盛・『ドラコレ』ヒット

 

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2011年は、グリー・モバゲー(DeNA)躍進の年。ガラケーブラウザゲームが主流となって TV CM も数多く打ち出される。そんな中『ドラゴンコレクション』が大ヒットし、後に続くカードバトルゲーム大流行のきっかけとなった。

80~200人規模になった gumi も Web アプリを大量に開発し、『任侠道』をはじめとするヒットタイトルもリリースし成長企業の仲間入りを果たす。また「FIFA」や「モンハン」といった大型 IP を使った大規模ゲームの開発にも乗り出し、事業規模も一気に拡大を遂げた。今泉氏自身も統括プロデューサーとなり『任侠道』を筆頭に様々なタイトルの開発に携わり成功体験を重ねていく。

 

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2012年:ネイティブアプリへのシフト、LINE プラットフォームの台頭といった新潮流の年

 

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隆盛を誇っていたカードバトルゲームは『神撃のバハムート』を中心にリッチな「美麗」カードが主流となる一方で、スマホの普及と共にネイティブアプリの台頭が始まる。そして『パズル&ドラゴンズ』『拡散性ミリオンアーサー』といった、今日も市場を牽引するゲームが誕生していく。

一方、無料通話アプリだった LINE がプラットフォーム化し、LINE ゲームが App Store でトップを独占するという事態に。GREE・Mobage に代わる新たなプラットフォームが台頭することとなった。

そんな中、gumi は200~400人へと更に事業規模を拡大。海外事業も始動し、現地拠点に100~200人の社員を抱える国際企業へと成長していく。今泉氏も福岡スタジオを立ち上げ、gumi の拡大に一役買うのだった。

 

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2013年:トレンドはネイティブアプリへ完全にシフト

 

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そして昨年は『パズドラ』『Clash of Clans』といったネイティブゲームが TV CM を賑わすようになり、マーケットのトレンドは完全にブラウザからネイティブへ。Softbank x ガンホー x Supercell というネイティブ陣営が巨大連合を結成し気を吐く中、ひっそりと Zynga は日本市場から撤退するのだった。

gumi もこの勢いに乗り、子会社・エイリムの『ブレイブ フロンティア』をはじめ、国内に留まらず海外市場でもヒットゲームを出すことに成功している。

 

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そして2014年は…

 

gumi はフジテレビのフジ・メディア・ホールディングスと共に Fuji&gumi Games を設立。今泉氏も取締役副社長として参画し、世界に通用するコンテンツの共同開発を進めているという。

 

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ますます進む開発案件の大型化を顕著に表す一例となりそうな gumi の取り組み。果たして今年はどのようなトレンドが産み出されるのか、スマゲ界隈にとっても面白いニュースが増える年になりそうだという期待感を感じさせる今泉氏の講演であった。

 

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