2014年04月08日(火) 12時00分
  • INTERVIEW

【Creator’s Voice】株式会社ボルテージ 代表取締役社長 横田 晃洋氏インタビュー 第一回「ボルテージが描く恋愛と戦いのドラマ」


「恋愛ドラマアプリ」を国内外に向けて大好評配信中の株式会社ボルテージ。その戦略と女子心をくすぐるテクニックに迫るため、代表取締役社長 横田 晃洋氏に話をお伺いしてきました。

 

女子がトキメク「恋愛ドラマアプリ」はここで作られる!

 

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この胸キュンCMでもお馴染みの「恋愛ドラマアプリ」。

こちらの制作を手掛けている株式会社ボルテージは数々の「恋愛ドラマアプリ」を配信し、そのどれもが好評を博しているという、スマホアプリで「恋愛」を語るならば避けて通ることのできない会社です。

二回に分けてお送りする今回のインタビュー、第一回はボルテージの企業理念と現在積極的に展開される海外進出の2つのトピックから「恋愛ドラマアプリ」を掘り下げるべく、お話を伺いました。

 

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株式会社ボルテージ 代表取締役社長 横田 晃洋氏

 

広告代理店を経てボルテージへ入社

 

―9-Bit:本日はよろしくお願いします。

―横田 晃洋氏(以下「横田氏」):よろしくお願いします。

 

―9-Bit:まず横田さんご自身のご経歴をお聞かせください。

―横田氏:前職ではNTTグループのハウスエージェンシーに勤めていまして、主にメディアやテレビのCM枠、新聞の広告枠の買い付けの仕事をしていました。

 

―9-Bit:ボルテージに入社されてからはどういったお仕事を?

―横田氏:当初はモバイル広告の業務が中心でしたが、その他にもコマース事業、広告販売のサイト、それから恋愛ドラマアプリの制作にも携わりました。

 

ボルテージが掲げる「恋愛と戦いのドラマ」というコンセプト

 

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―9-Bit:現在ボルテージでは「恋愛ドラマアプリ」が事業の中心になっていますが、数あるコンテンツからドラマアプリを選択したのは何故でしょうか?

―横田氏:ボルテージは「アート&ビジネス」という企業理念を持っています。私達はドラマをアートと捉えており、大抵のドラマは「恋愛」と「戦い」の2つの要素で成り立っていると考えています。そこから生まれたのが、現在掲げている「恋愛と戦いのドラマ」というコンセプトです。このコンセプトをどのようにビジネスにするか考えた際に、媒体が出版物やテレビなどでは競合が多すぎてビジネスとして成功させるのが難しいと感じ、検討した結果モバイルアプリで展開することになりました。また競合の多い男性向けの「戦い」というジャンルでぶつかっていくよりも、まずは恋愛をテーマにして女性向けのコンテンツで拡大していく方が得策と判断し「恋愛ドラマアプリ」を事業の核にしていくという形になったのです。

 

―9-Bit:では今後、「恋愛と戦いのドラマ」の「戦い」の部分は具体的にどのように表現される予定ですか?

―横田氏:近々サスペンスもののアプリを出す予定です。地下鉄に閉じ込められてから脱出するまでの物語で、殺人が起きたりする中でそれを切り抜けていく…というストーリーです。サスペンスものですが、こちらもやはり「ドラマ」として楽しめるようなアプリになっています。

 

―9-Bit:ちなみに「恋愛と戦い」以外のジャンルにご興味はありますか?

―横田氏:それ以外のジャンルと言いますか、基本的にドラマはそこに集約されると思っています。青春ものなら「恋愛」が入ることもあるでしょうし、それがスポ根なら「戦い」になるでしょう。冒険も殆どが「戦い」だと思います。そういう意味でいうと全てのジャンルが「恋愛と戦い」に入ると思っています。

 

―9-Bit:なるほど。女性には恋愛を、男性には戦いをという印象ですが、男性向けの恋愛モノの予定はありますか?

―横田氏:男性は恋愛ものをあまり求めてない気がするので、今は考えていません。少女漫画は大体恋愛ものですが、少年漫画は大体冒険ものですから。男性向けの恋愛ゲームも勿論存在はしますが、当社では今のところターゲットとして考えていませんね。

 

―9-Bit:「ドラマ」以外のジャンルでビジネスを展開する計画はありますか?

―横田氏:「恋愛と戦いのドラマ」をビジネスにしていくということ以外は考えていません。ですが、その枠に入るものであれば、例えばスマートフォン以外のものに取り組むとかそういったことはあり得ると思います。

 

―9-Bit:現在スマートフォン以外への展開は考えられていますか?

―横田氏:いえ、ビジネス的な合理性があれば考えますが、今のところは考えていません。今はスマートフォンの方がビジネスになるので、他の分野からも移ってきているという状況だと思いますから。

 

国産恋愛ドラマアプリ、海外進出へ!

 

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―9-Bit:最近海外の市場に力を入れられていますが、海外展開のキッカケは?

―横田氏:当社のコンテンツはイラストやキャラクターなどのテイストは国内向けのカラーが強くなっていますが、「恋愛」というテーマは普遍性があると思っています。更に当社のコンテンツが日本市場で一定の地位を確立できたと感じていましたので、ここから事業を伸ばしていくという時に、海外の市場へと考えるのは自然なことでした。また同時にスマートフォンが普及してきたことも大きいですね。ガラケー時代は海外にコンテンツを出せるストアがありませんでしたが、スマートフォンが普及したことにより、App Storeなどのストアで、海外向けの配信が容易に出来るようになりました。

 

―9-Bit:現在は英語圏にのみ展開されていますが、アジア圏など他の国に展開する予定は?

―横田氏:差し迫ったところでは考えていませんが、可能性はゼロではないと思います。

 

―9-Bit:海外でも好評の「恋愛ドラマアプリ」ですが、海外と日本とで反応に違いはありましたか?

―横田氏:当初想定していたほど違いはありませんでした。日本向けに考えたキャラクターのイラストや性格は、そのままでもすごく受け入れられています。

 

―9-Bit:意外ですね。日本人女性の好みと外国人女性の好みは結構違うのかと思っていました。

―横田氏:私もそう思っていました。アメリカの女性はいわゆる「ジェントルマン」じゃないとダメなどとよく聞くのですが、実は日本と同じように「俺様」キャラが人気なんですよね。人気が出るキャラクターは日本とあまり差がありませんでした。

 

―9-Bit:海外版では言語の他にイラストも現地向けに対応している北米仕様版がありますが、今後は日本仕様翻訳版と北米仕様版のどちらの比率が増えるとお考えですか?

―横田氏:今は日本仕様翻訳版の需要が増えていますが、まだわかりません。我々が現地のテイストを掴みきれていないこともありますが、決定的な方向性がまだ定まっていませんので。

 

―9-Bit:北米仕様版を作る時は現地でリサーチをされているんですか?

―横田氏:実はイラストやストーリーを北米仕様にローカライズするのはサンフランシスコの子会社でやっていまして、現地のスタッフもたくさんいます。リサーチも勿論行いますが、現地のデザイナーさんやスタッフに任せているところも多いです。

 

―9-Bit:横田さんが考える今後の会社のビジョンをお聞かせ願えますか?

―横田氏:「ドラマアプリ」というエンターテイメントを漫画を超えるものにしていきたいですね。今までの流れで、印刷という技術が産まれたら小説が出来てそこから漫画に派生したり、フィルム、映画と、技術の発展と共にストーリー型のエンターテイメントも新しい形が産まれてきています。今はスマートフォンが新しく普遍性のあるメディアとして出現してきましたので、このスマートフォンに適したストーリー型のエンターテイメントが作られるべきだと考えています。それはワンセグでテレビが見られる、アプリで漫画が読めるといった、今までのメディアがこのデバイスで見られるということではなく、スマートフォンならではの面白い表現が出来るだろうと思っています。当社としてはその表現の形を突き詰めていき、「ストーリーをスマートフォンで楽しむ新しいメディア」の形を作り出す先駆者を目指していきたいですね。

 

第二回に続く。

 

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