2013年04月18日(木) 19時15分
  • REVIEW

あの課長さんにもやらせたいハード&レトロ感!『姫でぃふぇんす』


小学生の時床に落ちたエスカルゴを飼い犬に食わせているセレブな友達を持っていたワタクシが今回紹介するのは食いしん坊なお姫様を守るアクションゲーム『姫でぃふぇんす』。その友人はバブル崩壊後消息不明です。元気かなぁS君。

 

 

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何すりゃそこまで嫌われるんだお姫さま

 

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小さな女の子や子猫など、とても悪党には見えない「敵」から、敵が落した食い物を拾い喰いしていく「地面に落ちても3秒以内に拾えばセーフ」の精神を持ったお姫さまを守るという、「正義」とは一体何なのかを考えさせてくれるディフェンスアクションゲーム。

「お姫さまを守る」という騎士道ロマンをくすぐりながら、実際はイナゴのように群がる敵どもに体当たりをぶちかまして倒していくという、「憧れの職業だったけど、実際は地味でハードな仕事なんだよね」的な現実を教えてくれるこのゲーム最大の魅力は、「できるかぁ!」と叫びたくなるような「ファミコン的理不尽さ」である。

これは誤解を招く表現かも知れないが、しかし筆者は冗談抜きの本気で言っている。「友達同士でぜってー盛り上がれる」とまで断言しようじゃないか。保証はしないが。

 

クセ? わがまま? お姫さまの性格を反映しているような操作感

 

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ゲームシステムは非常にシンプル。まず初めにステージとモード、そしてお姫さまを守るメンバーを選択する。ゲームを開始すると、フィールドの中央にたたずむお姫様に向かって敵が一斉に群がってくるので、プレイヤーは画面をスワイプしながら敵に向かって体当たりしていく。敵をすべて倒したらステージクリア。お姫さまのHPが0になったらゲームオーバーだ。

ただ、まず操作方法だが若干クセがあり、さらに守るべきお姫さまは「お菓子を食べればいいじゃない」的に自由気ままに、敵が落とした食べ物に向かって動いていく。おまけに仕様なのか不具合なのか判断がつかないところではあるのだが、敵の攻撃を何度か受けると、なぜかお姫さまはフィールド上部に瞬間移動してしまう。つまりなかなか思い通りに動かせないのだ。

 

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またとにかく敵の数がハンパない。ウェディングドレス姿の花嫁集団が現れ一斉に襲ってきたときには「お前は一体何をしでかしたんだ」とお姫さまに説教したくなる程だった。

 

理不尽? だからおもしれえんだよ!

 

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このゲームには、フィールド全体の敵に効果を与える「必殺技」があり、必殺技エフェクトにはド派手なものも紹介されている。しかし筆者が確認できたのは、ゲーム序盤の必殺技だったせいか、効果が一瞬だったり、小さなダメージしか与えられなかったりと、まるで「お姫さまの上品な微笑」のごとき微々たる効果のものばかりで正直笑ってしまった。

雑魚キャラ以外にもステージボスとも言える巨大な敵も登場してくるが、筆者は「簡単」モードでプレイしながら、ステージボスを出すことさえできずにゲームオーバー迎えることが何度もあった。

ただ、「だから面白い」のだ。実際「ああっ」とか「もうっ」とか言いながらプレイしている筆者を横で見ていた上司が「そんなに?」と自分でもプレイし始め、「あと一人だったのに!」「こうすりゃいいんだ!」などと、気が付けば二人して悶絶しながら小一時間ほど盛り上がったのだ(※これも仕事です)。

「放置してても簡単に進む」「お手軽」という昨今のゲームにはない、昔懐かしいファミコン的な「理不尽で、だから楽しい」中毒性が、このゲーム最大の魅力だ。

 

確かに改善は必要

 

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しかし「ファミコン的理不尽さ」と言ってしまえば何でも許されるかといえば、もちろんそんなことはない。実際にプレイしてみて確実に改善したほうがいいと思える点があった。まずは「必殺技」の使い方だ。

このゲームでは、敵が落すアイテムの中に「技」ポイントが溜まるものがあり、これが一定数溜まると、必殺技を使えるようになるのだが、とにかくこれがわかりづらい。

ポイントが溜まると画面上部に「必殺」の文字が表示され、それをタップすると必殺技のメニューが表示される。ここで、必殺技を使うキャラクターを選択する必要があるのだが、下のスクリーンショットをご覧いただきたい。

 

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画面上にうっすらとシルエットが表示されているのにお気づきだろうか。このシルエットをタップすると、キャラクターを選択できるのだが、とにかく見えづらいったらありゃしない。プレイ環境の光加減などにもよるとは思うが、筆者と上司はこれにずいぶん後になって気が付いた。

またお姫さまが瞬間移動してしまうことはすでに述べたが、画面上部に表示されているスコアメニューや、さらにその上の広告部までフィールド画面として判定されているため、お姫さまが広告やメニューに潜り込んでしまい、どこにいるのか、残りのHPがどれほどなのかといったことが全く分からなくなってしまうのだ。

このゲームは個人の開発者がリリースしている作品であるため、ユーザビリティ全てに不足ないものを提供するというは当然難しい面もあるだろうが、やはり少なくとも上記2点は今後のアップデートで改善を期待したいところだ。

 

あの課長にもやらせてみたい

 

不満点は上げたが、「こんなんできるかぁ!」などと言いながら盛り上がれるゲームというのは、やはり昔のファミコンソフトを思い起こさせ、実際に楽しめる。事実筆者はプレイ中「某ゲームセンター○Xの課長にやらせてみたいなぁ」と思ったりもした。

ファミコンは持ってないけど、レトロゲームの理不尽さを体験してみたいなんて方、あるいは「そこまで言うなら全クリしてやろうじゃねえか」なんて気概を持った方、手段は何でもいいからドMな自分を喜ばせてくれるものを求めている方などに是非ともプレイしていただきたい一本だ。

 

タイトル 姫でぃふぇんす
開発 Kan Kikuchi
ジャンル アクション
掲載時価格 無料
公式サイト 姫でぃふぇんす

 

 

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