2014年03月13日(木) 17時29分
  • INTERVIEW

【Creator’s Voice】「勇者やめるって」の 3 作目がもう出るってよ!? 「あいつ勇者やめるって」シリーズディレクター“エニム・ゥー”氏インタビュー


今回はドット RPG テイストとオフビートな世界観が人気の脱出ゲーム「あいつ勇者やめるって」シリーズを開発した HappyHoppyHappy にインタビュー。ファンが期待する「勇者やめるって」 3 作目のお話も!?

 

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企画などを担当される“エニム・ゥー”(以下エニム)氏と、デザイナーの”ピョロ・ッシュ”氏、エンジニアの”スミス”氏の 3 名で設立し、都内シェアオフィスを利用しながらスマートフォン用の無料ゲームの開発、運営を行っている HappyHoppyHappy 。

3 名体制の会社にもかかわらず、『あいつ勇者やめるって』(以下「勇者やめるって」)とその続編『やっぱりあいつ勇者やめるって』(以下「やっぱりあいつ」)が大手メーカーの無料アプリと比べても引けを取らないヒットを記録。

そんな注目の HappyHoppyHappy の代表取締役でもあるエニム氏に今回、ファンが待ち望むシリーズ最新作についてのお話も含め、インタビューを行うことができた。

 

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▲エニム・ゥー氏
(顔出しNG につきネコちゃんの画像使用。ご本人は大変お若い女性!)

 

ゲーム業界未経験の 3 人で作った「勇者やめるって」シリーズ

 

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–9-Bit:まず HappyHoppyHappy 社設立の経緯についてお話いただけますか?

 

–エニム:スマートフォン用の無料ゲームが個人でも簡単にリリースできるという状況の中、広告収入でやっていけるんじゃないかというところから、デザイナーの”ピョロ・ッシュ”、エンジニアの”スミス”と私の 3 人で会社を立ち上げました。

 

–9-Bit:えーっと、スミマセン、”ピョロ・ッシュ”?(笑)

 

–エニム:メディアに出るときは”ピョロ・ッシュ”と名乗っているんです(笑)。”ピョロ・ッシュ”は「勇者やめるって」で木に名前が彫られてたりしてましたけど(笑)。

私たちは IT 系の経歴は持っているんですが、ゲーム業界には”カスってる”程度で生粋のゲーム業界出身ではないんです。ネイティブアプリの開発経験はあるんですが、きちんとした「ゲーム」を作ったという経験はほぼありませんでした。

3 人ともゲームが好きというのはもちろんあるんですけど、「無料アプリの広告収入」というところで「ゲーム」が一番間口が広いので、ゲーム開発を始めました。

 

–9-Bit: 3 名ともゲーム業界経験がないとは!

にもかかわらず、1 作目の「勇者やめるって」がヒットし、その続編「やっぱりあいつ」も前作同様ユーザーレビューで高い評価を得ていますが、現時点(2014 年 3 月 11 日時点)で「勇者やめるって」シリーズの累計ダウンロード数はどれくらい伸びましたか?

 

–エニム:シリーズ累計としては現状 65 万から 70 万 DL の間くらいですね。

「やっぱりあいつ」は「勇者やめるって」と比べるとプロモ費用などをほとんどかけていないんですが、1 作目の口コミの影響もあってか収益的にもおかげさまで好調です。

 

勇者がしゃべることに遠慮がなくなった 2 作目

 

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–9-Bit:「勇者やめるって」シリーズはよくある一人称視点の脱出ゲームと違い、昔のドット RPG  テイストの俯瞰図で「キャラクター」を動かしていくのが一つの特徴ですが、「よくある脱出ゲーム」から「ズラす」うえで参考にしたゲームなどはありますか?

 

–エニム:脱出ゲームを作るうえで色々な同ジャンルゲームで遊んだんですけど、中でも『マヂヤミ彼女』は面白かったですね。あの「他人のスマホを覗いてる」感がすごく(笑)。

ああやって「狙って作る」ことの大切さというのは参考になりましたね。いかに定番の脱出ゲームに変化をつけていくというか。

 

–9-Bit:「やっぱりあいつ」を開発するうえで、1 作目で受けたユーザーからの意見をフィードバックした部分などはありますか?

 

–エニム:一番大きかったのは勇者がしゃべることに遠慮がなくなったことですね(笑)。

「勇者やめるって」を作った時は、「勇者がしゃべる」ことに対してユーザーさんが「鬱陶しい」と思うのか「面白い」と思ってくれるのか、判断つかなかったんですよね。脱出ゲームってセリフとかないものがほとんどなので。

でも「勇者やめるって」ではそこの部分をすごく楽しんでもらえたようだったので、テキストのボリュームは「やっぱりあいつ」で増やしました。どうでもいい小ネタばっかりですけど(笑)。

 

–9-Bit:「勇者やめるって」シリーズはレトロゲームをはじめとした小ネタの宝庫ですからね(笑)。

 

–エニム:「やっぱりあいつ」は前作の「ストーリー型」ではなく「フロア型」にしたので、謎解き要素もあっさりしたものが多くなっちゃって、前作の楽しさってちゃんと継承できているのかなと不安があったんです。

多分その反動だと思うんですけどセリフがどんどん増えていっちゃって(笑)。

 

–9-Bit:「やっぱりあいつ」をフロア型に変更しようと思われたきっかけは?

 

–エニム:それは結構「お金」の話です(笑)。

どっちがユーザーさんにいっぱい遊んでもらえるかなというところがきっかけで。脱出ゲームって、短いものだと 30 分とかでクリアされる方もいらっしゃいますし、一度クリアしたらもう二度と遊んでもらえないかもしれないなと。

 

–9-Bit:「無料アプリの広告収入」という意味ではやはりそれは厳しいですよね。

 

–エニム:フロア型にした方がユーザーさんも切りのいいところで中断できるし、できるだけ「短時間で長く遊んでもらう」ということを考えて別のモデルで開発してみました。だからボリューム的にも 1 作目よりも増えてます。

 

そろそろ彼は解放してあげても良いのかなぁ(笑)

 

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–9-Bit:HappyHoppyHappy は短い期間ですでに 4 本のアプリをリリースされていますが、「やっぱりあいつ」を最後までプレイした方が期待する「勇者やめるって」シリーズ 3 作目についてはもう目途が立っていたりしますか?

 

–エニム:はい、すでにアプリ審査に申請済みです。

 

–9-Bit:え、もう!?

 

–エニム: 1 本目が当たったことに気を良くしちゃって(笑)。

「やっぱりあいつ」を 1 作目と違ってフロア型に変更したわけですけど、もしそれが不評だったら「いやっ、アレ『続編』じゃなくて『外伝』だからっ!」って言い訳できるように、1 作目と似たストーリー調のものを準備していました(笑)。

 

–9-Bit:アプリ説明で「外伝的」と謳っていたのは言い訳だったと(笑)。

 

–エニム: 実は 2 作目を作り終えた時点から続けて開発に入っていて。

「やっぱりあいつ」は、アプリ審査でいろいろと手こずりまして、当初の予定よりリリースは遅れていたんです。次回作は、順調に審査が通ればホントに近日中にはリリースできますね。

 

–9-Bit:なんと、本当にリリースペースが速いですね。ではズバリお伺いしますが、最新作では「勇者」は「勇者」をやめることができるのでしょうか?

 

–エニム:そう、ですね、なんとなくやめられそうな「雰囲気」にはなる、のかな? 割と、比較的(笑)。 そろそろ彼は解放してあげても良いのかなぁ(笑)。

 

–9-Bit:ずいぶんと含みのある言い方ですね(笑)

「勇者やめるって」シリーズといえば、ゲームクリアに直接関係しないような「小ネタ」をふんだんに仕込み、それが「やっぱりあいつ」では iOS の Game Center Archive と連携する「やりこみ要素」にも繋げていましたが、最新作でも同じように?

 

–エニム:はい。 Android の方は現状難しいんですけど、 iOS 版は今回も Game Center と連携させた「小ネタ」を用意しています。あと今回の勇者は結構「ゲスい」部分が出てるかも(笑)。

 

–9-Bit:「ゲスい」?

 

–エニム:まあ元々「城から逃げ出す勇者」なのでものすごくネガティブな奴なんですけど(笑)

1 作目もアイテムを使った後のセリフなんかの細かいテキスト部分を後回しにしていたんです。そうしたらエンジニアのスミスが実装時にどんどん勝手に入れてて、それがもう、今の 3 倍じゃ効かないくらいにゲスゲスな勇者で(笑)。

ボリューム的にも内容的にも「さすがにここまでは…」っていうのを私がそぎ落としていって、今の勇者になったんですけど、今度の勇者はその辺を結構放置した部分はあります(笑)。

 

最初にすっごい長い勇者の独白が入ります(笑)

 

–9-Bit:その他にシリーズ最新作の特徴といえば?

 

–エニム:まずは、「マルチエンディング」な感じですかね。大きく分ければ数はそんなに多くないですけど、でも色々細かいバリエーションを用意していて、それが iOS だと Game Center にも連携してたりします。

後は…(※非公開情報のため中略!)だったり。

 

–9-Bit:確かに脱出ゲームとしては斬新ですね(笑) それと「勇者やめるって」シリーズの特徴として「ラスボス戦」があるのも特徴ですが、今回も?

 

–エニム:ええ、あります。でも(※非公開情報のため中略!)けど(笑)。

謎の種類も、結構ネタ切れ起こしながらも色々詰め込んでます。自分の引き出しは結構使っちゃったんで、次フロア型のゲーム作るのはキツイですね(笑)。

 

–9-Bit:今回もやっぱり「小ネタ」満載で?

 

–エニム:小ネタは、でもフロア型にした前回よりは若干薄めかもしれないですね。その分ストーリーとか謎解き部分を楽しんでいただけるかなと。

それと今回は「前作をプレイすればわかる」っていう謎解きはないので、完全新規な方でも楽しめると思います。

 

–9-Bit:ストーリー的なあらすじなども最初に確認できるんですか?

 

–エニム:はい。最初にすっごい長い勇者の独白が入ります(笑)。

ストーリーを知っている方は読まなくても大丈夫なように、デフォルトで高速スクロール設定になっているんですけど、初めての方向けにもちゃんと「ゆっくり」ボタンを設置しています(笑)

 

–9-Bit:「スキップ」ボタンではなく「ゆっくり」ボタンなんですね(笑)。

本日はお忙しい中ありがとうございました。「勇者やめるって」シリーズ最新作、楽しみにしております!

 

「勇者やめるって」シリーズ 1 作目 『脱出ゲーム「あいつ勇者やめるって」』

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『脱出ゲーム「あいつ勇者やめるって」』の詳しいレビューはこちら

 

「勇者やめるって」シリーズ 2 作目 『脱出ゲーム「やっぱりあいつ勇者やめるって」』

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『脱出ゲーム「やっぱりあいつ勇者やめるって」』の詳しいレビューはこちら

 

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