2014年03月11日(火) 12時00分
  • INTERVIEW

【Creator’s Voice】株式会社ワンオブゼム 代表取締役社長CEO 武石 幸之助氏インタビュー 第二回「スマホならではの新しいタワーディフェンスを 『ガチャウォリアーズ』ヒットへの道」

ワンオブゼム・武石氏のインタビュー第二回は、同社の代表作『ガチャウォリアーズ』について語っていただいた。その誕生からヒットまでの道のり、そして今後の計画についてお話を伺う。

 

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株式会社ワンオブゼム
代表取締役社長 CEO / Founder
武石 幸之助 氏

 

武石氏インタビュー第一回はこちら。
【Creator’s Voice】株式会社ワンオブゼム 代表取締役社長CEO 武石 幸之助氏インタビュー 第一回「始まりは“アメーバブログ” ゲームコミュニティ屋誕生の経緯」

 

スマホならではの新しくて面白いタワーディフェンスを創る!

 

9-Bit: ゲーム開発のこだわりの話から名前が出てきましたので、いよいよワンオブゼムの代表作である『ガチャウォリアーズ』(以下『G.W.』)について伺います。まず『G.W.』が誕生した経緯を教えてください。

 

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武石氏: 『G.W.』は社内の企画コンテストで出てきた「新しいタワーディフェンス(以下「TD」)をスマホで」というコンセプトから産まれました。従来の TD はユニットをマップ上に置いて、後は見ているだけという内容のものが大半で、正直「つまらない」と思っていました。そこでスマホならではの操作性で新しい TD の面白さを提供できないかと考えて作ったのが『G.W.』のシステムなんです。

 

9-Bit: 『G.W.』はそのシステムの独特さはもちろん、キャラクターも個性的で面白いですよね。このキャラクターやストーリー設定はどのようにして産まれたのでしょうか。

 

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武石氏: 実はキャラクター作りには相当時間をかけたんですよ。最初にキャラクター作りに長けている知人にお願いして基本コンセプトを作っていただき、それを元に当社のスタッフが作り上げていきました。

 

9-Bit: 『G.W.』のキャラ・世界はとても「尖っている」ので、てっきり1人~少人数のデザイナーの個性を色濃く出した産物なのかと思っていましたが…

 

武石氏: そうではなくて、会社全体で時間をかけて練り込んであの形に仕上げていったものなんです。コンセプトメイキングやキャラクターのシルエット作りには私もかなり深いところまで介入しましたよ。

 

9-Bit: リリースの際はどのようにして宣伝していったんですか。

 

武石氏: リリース前は、まず事前登録キャンペーンを打ちました。それと、オリジナル PV を作成してあちこちにばらまいたのが期待以上の効果がありましたね。あちこちで注目されて取り上げていただきました。実はその PV は私が自分でキャラのアニメーションをつけたりして制作したんですよ(笑)。以前仕事でそういうこともしていましたので…

 

(武石氏が自ら制作したという『G.W.』の PV)

 

9-Bit: なんと、社長自ら手がけた PV だったとは(笑)。リリース後、ヒットを確信したのはどのようなタイミングでしたか。

 

武石氏: リリースした後は、もちろん広告の効果もありましたけど、それよりもユーザーのクチコミによる後押しが非常に強かったですね。おかげさまでリリースしてから3週間後に iOS の無料ランキングで1位を取って、それから広告を止めた後も長い間ランキング上位にいることができました。この時に「ヒット」を確信しましたね。これは『G.W.』が本当にユーザーに受け入れられたという事の証ですから。

 

練り上げられたキャラクター達は海外でも受け入れられた 『G.W.』海外市場動向

 

9-Bit: 周知の通り日本国内ではヒット作として知られる『G.W.』ですが、海外での状況・評判は如何ですか。

 

武石氏: 海外では特にローカライズや広告宣伝は行っていなくて、プロモーションと言えば App Store・Google Play の Pick Up に取り上げていただいたりしただけなんですが、実は全体の売上の構成比の約 20% が海外からの売上なんです。

 

9-Bit: 結構大きい割合ですね。主にどの市場からの売上が大きいのでしょうか。

 

武石氏: やはり欧米ですね。こちらの狙い通りにキャラクターがうまく受け入れられた、という手応えがあります。ついで韓国、台湾の順です。

 

9-Bit: 先程シンガポールにマーケットリサーチの拠点があるとお聞きしましたが、東南アジア市場はどのような状況ですか。

 

武石氏: 東南アジア市場はビジネスとしてはまだまだですね。PC ゲーム市場では課金売上の市場規模が非常に大きい事で知られている東南アジアですが、モバイルやフリーミアムのゲームではまだ課金が浸透していないと感じます。日本含む他の地域と同様に今後 PC からモバイルへのシフトが進んでいくとは思いますが、モバイルがビジネスの主戦場になるのはまだ数年先になるでしょうね。

 

9-Bit: アジアと言うと中国という巨大市場がありますが、中国については如何ですか。

 

武石氏: 中国の企業からオファーはいただいているのですが、まだ検討中の段階です。やはり大きなポテンシャルのある市場ですからいずれ考えなければならないとは思いますが…

 

9-Bit: 今の段階ではまだ難しい、と…?

 

武石氏: 一番大きい問題は、良いパートナーがまだ見つかっていないという事なんです。海外市場で展開していくには現地とのパートナーシップが最重要です。先程お話ししたベトナム拠点の場合でも、現地で良いパートナーと巡り会えることができたから実現したことですから、中国に限らず海外市場に本格的に進出するとなったら良好な関係を築くことができるパートナーが不可欠だと思います。

 

9-Bit: という事は、逆にそういったパートナーとの出会いがあれば…

 

武石氏: 積極的に打って出たいですね!(笑)

 

『ガチャウォリアーズ2』!? 「続編」レベルの大型アップデート開始

 

9-Bit: 『G.W.』は今後、どのように展開されるのでしょうか。

 

武石氏: 1月末に発表したところなのですが、3月に大型アップデートを予定しています。

 

【関連記事】
『ガチャウォリアーズ』大幅リニューアル決定! 新UI、新規機能、追加ミッションと“続編”並の進化! 年内新作3タイトルリリースも発表

 

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9-Bit: 今回のアップデートはどのようなものになるのでしょうか。

 

武石氏: 『G.W.』もリリースから1年が経過して、いよいよ大きな進化を遂げることになります。『G.W.』独特のキャラクター・世界や TD というゲーム性はそのままですが、今回のアップデートによって遊び方をガラリと変えまして今まで全く違う新しい『G.W.』を提供することになります。大型アップデートとは言っていますけど、実際は続編、つまり『ガチャウォリアーズ2』と言ってもいいくらいの変化が今回の売りとなっています。

 

9-Bit: それは従来のユーザーにとっても新しく始めるユーザーにとっても楽しみな事になりそうですね。

 

武石氏: 「『G.W.』がここまで変わるのか!」という驚きをユーザーの皆さんにも感じていただけると思いますよ。ゲームの内容以外にも、画面 UI をユニバーサル対応、つまりスマホの横持ちにも縦持ちにも対応できるようにする等、プレイしやすい変更を盛り込んでいます。

 

9-Bit: 従来の『G.W.』は横画面のみでしたから片手でプレイするには少し厳しい場合もありましたから… これは嬉しい変更ですね。

 

武石氏: 今後続々と新情報をリリースしていきますので、ユーザーの皆さんには楽しみにしていただきたいですね(笑)。

 

『G.W.』への愛情 ユーザーと一緒にコミュニティを盛り上げたい

 

9-Bit: 『G.W.』を楽しんでいるユーザーへ向けて一言メッセージをお願いします。

 

武石氏: 以前『G.W.』のユーザーを集めてファンミーティングを行ったんですね。その時にユーザーの皆さんがそれぞれのプレイスタイルを見せてくれたり意見をくれたり… あれは嬉しかったですねえ。皆さん『G.W.』にとても強い愛情を持って接してくれているな、と感じました。当社としては『G.W.』を後世にまで残るゲームに育てていきたいという思いがありますので、その思いに共感して『G.W.』に愛を込めてプレイしてくれているユーザーの皆さんには本当に感謝しています。

 

9-Bit: そういうのは作り手冥利に尽きるでしょうねえ。

 

武石氏: そういうユーザーの皆さんと一緒に、エンターテインメントの文化の1つとしてのゲームのコミュニティを盛り上げていけたらな、と思いますよ。

 

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