2013年04月15日(月) 14時00分
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黄色い救急車に出動要請?『幸せを運ぶ 妖精おじさんコレクション』

街中で男性が子供に挨拶しただけで「不審な男性が子供に声をかける事案」などと警戒されてしまう一方で、「セーラー服を着たジジイ」が一部で人気という何が何だかな現代日本に紹介したいアプリは『幸せを運ぶ 妖精おじさんコレクション』。

 

 

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「キモかわいい」って言っとけば大体セーフ

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巷で噂の「妖精のような小さなおじさん」を捕まえるとその人は幸せになれるという、現実世界だったら早急に「黄色い救急車」の出動が必要となる、いささかエッジの効きすぎた設定のこのゲーム。

50人を超える「どう好意的に見ても変質者」なコスプレをした「キモかわいい妖精おじさん」たちをコレクションしていくという、あまりいい趣味をしているとは言えない背徳感が魅力だ。

 

「オヤジ狩り」ではなく「妖精集め」です。

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ゲームシステムは至ってシンプル。ステージの「ふすま」を開いてから部屋の中に「エサ」となる缶詰を置くと、「妖精おじさん」たちがエサに「たかってくる」ので、オッサンどもを叩いて集めていくだけ。

どちらかというと「群がる変質者どもを一網打尽にする」ゲーム、もしくは「単なるオヤジ狩り」ゲームにも思えてくるが、これはあくまで「妖精集め」が目的のゲームである。

 

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缶詰の効果が切れた後、群がっている「妖精おじさん」をそのまま放置しておくと、なぜか「おばさん」が取り付いて「妖精おじさん」が苦しみ始める。プレイヤーは助ける必要があるのだが、むしろ「苦しんでいる小さいおじさん」をワイン片手に眺めるなんてサディスティックな楽しみ方もできるだろう。

 

「変質者」ではなく「幸運の妖精」です。

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「家族が目撃したら泣く」レベルのコスプレをしているにもかかわらず、「妖精おじさん」は恥ずかしがり屋のため、基本「ふすま」を閉めていないと出てこない。

確かにこんな格好してるとこなど大っぴらにはできないだろう。しかし中には「俺を見てくれ!」と言わんばかりに「ふすま」を開けていないと登場しない「露出魔」なのか「妖精」なのかよくわからないおじさんも存在する。プレイヤーは「様々な変質者」、もとい「妖精」に負けずコンプリートを目指してほしい。

 

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また運勢占いでは、一日一回プレイヤーを見守ってくれる「妖精おじさん」が登場する。現実世界でこんなオッサンが近くにいたら「お巡りさん、アイツです」と通報しかねない緊急事態だが、このゲーム世界では「幸せを運ぶ妖精おじさん」なので心配する必要はない。多分。

 

よくこの仕事お受けしましたね、釈さん

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タップすると「妖精おじさん」が「うっ」と声を上げたり、「ふすまを開けると変なのがいる」というコテコテの「ふすまコント」を彷彿とさせる設定など、ディテールにこだわるこのゲーム。

なによりナビゲーター役が釈由美子さんという、「わかってる」製作者に対し拍手を送りたいところだ。

釈由美子さんといえば、「浴室で泣いていると、小さいおじさんに励まされたが、怖いのでシャワーで流した」「パジャマを着た小人が体操していた」などという、「本気で言ってるなら本気で心配」なエピソードを披露していることでも有名な素晴らしい女優さん。

芸能人の「不思議ちゃん」アピールを「純粋」と見るか「ビジネス」と見るかは各人の判断に任せたいところだが、ともかく「小さいおじさん」伝説を10年近く語り続けている彼女以外に、このゲームのナビゲーター役はあり得ないのは間違いない。

ちなみに「小さいおじさん」の項目がWikipediaに掲載されている(しかも割と内容充実)のには筆者も驚いた。実は本当に「幸せの小さいおじさん」が存在し、自分が幸せになれないのは「小さいおじさん」を見つけていないせいなのかも…。そんな気の迷いを感じた方にお勧めの一本だ。

 

タイトル 幸せを運ぶ 妖精おじさんコレクション
開発 WOWOW INC.
ジャンル 小さいおじさんコレクション
掲載時価格 無料
公式サイト 妖精おじさん

 

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