2014年02月20日(木) 16時43分
  • REVIEW

駆逐してやる…便乗アプリを!(※これも同人だけど) 安易なタダ乗りとはレベルが違いすぎる傑作立体機動アクション『進撃の討伐3D』


何でも醤油かけときゃいいというジャパニーズマインドよろしく何でも「進撃の」とつける便乗アプリが乱発する中、立体機動アクションがマジ面白くてシリアスかつダークな雰囲気がホントカッコいい『進撃の討伐3D』をご紹介。

 

 

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むしろこれきっかけで原作に興味を持つレベル

 

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もはや説明不要、読んだことない人でも名前に聞き覚えはある大ヒット漫画『進撃の巨人』フォロワーアプリで、原作の世界観をそのままに、「調査兵団」の一員となったプレイヤーが「立体機動装置」を操り「巨人」相手に華麗かつド迫力の空中戦に挑む立体機動アクションの本作。

スマホらしいシンプルなタッチ & ドラッグ操作で実現するスピーディーな 3D ワイヤーアクションの爽快感はコンシューマータイトルにも勝るとも劣らず、これだけでも最高に面白いのだが、何しろ個人的に胸に刺さったのは、無機質な「壁」に覆われた薄暗いフィールドと、不気味でシリアスな雰囲気を煽るサウンドが醸し出す、「圧倒的にカッコよすぎる世界観」だ。

 

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まるで映画でも観ているような「雰囲気重視」の世界観は、たとえ未だに原作読んだことないひねくれ者でも素直に「カッコイイ」と感じるレベル。

事実原作コミックを 5 巻まで流し読みして以来漫画もアニメもノータッチだった筆者ですら、このアプリをプレイしてから「アレ、こんなカッコよかったっけ?」ともう一度 1 巻から読み直そうかと思ってしまったほど。

今や「進撃の」と謳うアプリが石を持ち上げると湧き出る虫の如く乱発され、もはや『進撃の巨人』そのものが「安っぽく」感じられるほどチャチな便乗商法が繰り返されているが、このアプリはそんな安直アプリどもをまさしく「駆逐」するほどのハイクオリティな一本となっている。

 

クセある操作も、一撃必殺カウンターで一気に爽快

 

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壁の中に侵入してきた巨人たちを調査兵団の一員となって駆逐するこのゲームの操作方法は全てタップとドラッグ。地面をタップするとその場所に向かってダッシュで移動、地面をダブルタップするとジェットを利用した「ローリング」で高速移動することができる。

そしてこのゲームのメインともいえる「立体機動装置」は、まず壁や巨人をタップし続けることで、タップした場所にアンカーを射出。アンカーが刺さったら、今度は長押しした指を前後左右、どこでもいいのでドラッグすると、刺さったアンカーを基点にジャンプする。基本操作は本当にたったこれだけだ。

 

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ジャンプはドラッグの移動量が大きいほど大ジャンプとなり、また壁に対しての角度により一気に壁を登り切る「壁ジャンプ」や壁を伝う「壁走り」なども可能に。非常に少ない操作で多彩なアクションが実現している。

が、実は操作性には相当クセがあり、3D のカメラワークも相まって慣れるまでには若干の時間が必要にはなる。ただ操作方法自体は本当にシンプルなので、何回かプレイしていれば「立体機動装置」を自分の意のままに操ることができるだろう。

 

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操作に慣れたらいよいよ「巨人殲滅」へ。広い 3D マップ上を動き回る巨人を見つけだしステージごとに設定された数の巨人を撃破したらステージクリアとなる。

プレイヤーの周りには帯状のリングが「巨人レーダー」として表示され、巨人の位置はリングが盛り上がっている方向で示される。リングが高く上がった方に進んでいき、巨人を発見したらそのまま一気に戦闘開始。巨人の弱点であるうなじに向かってジャンプし、うまくポイントに体当たりできれば倒すことができる。

 

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もちろん巨人だって無抵抗ではやられてくれない。巨人は攻撃モードに入ると体の一部が青白く光り、プレイヤーに向かって蹴りなどの攻撃を仕掛けてくる。巨人の青く光った部分にぶつかってしまうと一撃でゲームオーバーなので、背後など死角から攻撃を仕掛けていくことがポイントになる。

ただ、どこから攻撃を仕掛けようとも、うなじにピンポイントで体当たりできなければ意味がない。ジャンプ量はドラッグでの調整だから微調整が思うように効かず、背後から狙いすましてもジャンプが大きすぎたり、あるいは小さすぎたりして何度も巨人の周りを行ったり来たり。はっきり言って、これだけならモタモタするだけで相当ストレスを感じるだろう。

しかしこのゲームでは、そんなイライラを巨人ともども一閃できる最高に痛快な「必殺技」が存在する。それが「カウンターアタック」だ。

 

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ワイヤージャンプで巨人の横を通り過ぎる時、わずかな間巨人の体が明るくなる。この一瞬のタイミングで、素早く巨人をタップ&ドラッグすると、プレイヤーキャラが巨人のうなじに向かって一直線。一撃必殺「カウンターアタック」を食らわすことができる。

カウンターアタックのタイミングはなかなかシビアで、素早くタップ&ドラッグしているつもりでも発動しないことも多々あるが、しかしこれができるとできないとではゲームの難易度、さらには根本的な「面白さ」が大きく変わってくる。

 

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ある程度カウンターアタックが出せるようになってくると、もう一気にゲームの爽快感が急上昇。

うまく体当たりできず巨人の周りをハエのようにぶんぶん跳び回っているだけの時は、その鬱陶しい操作性に「クソゲー」と文句をつけかねないが、カウンターアタックでバッタバッタと巨人をなぎ倒していく爽快感を覚えると、むしろ「もっと巨人を侵入させろ」と壁に爆薬仕掛けたくなるほどだ。いや、これホント面白い。

 

iPhone 5 が必須だけども、これより面白い『進撃の巨人』アプリってあるの?

 

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映画や本格的な洋ゲーのような雰囲気を重視した世界観、そしてシンプル操作で味わえる本格的かつ爽快な 3Dアクションを兼ね備えた「同人アプリ」としてはハイクオリティ過ぎる本作。

もちろん同人アプリなだけに、キャラが壁に思いっきりめり込んでたりカメラワークがちょっぴりアレだったりという面はあるが、それを差し引いても「同人アプリ」クラスをはるかに飛び越えた仕上がりで、これ本気で大きなメーカーに売っちゃってコンシューマーで出した方がいいんじゃないかって思えるほど。

筆者自身、「進撃の」系同人アプリのすべてをプレイしているわけではなく、それ以外にも公式ライセンスを得たブラウザゲームや最新ネイティブアプリなどもリリースされているが、しかしこれより面白い『進撃の巨人』アプリというのも、なかなかないんじゃないかってくらいに面白い。

なお、現状 App Store では「iPhone 5 に最適化」と表記されているが、これはほぼ必須条件。iPhone 4 や iPad の場合、途中からまるでカクカク震えている爺さんの様子を写した動画を低スペック PC 使って混雑中のニコニコ動画で見るかのごとくガックガクの挙動となってまともにプレイできなくなる。

4s や iPad でも「お試しプレイ」は可能だが、存分に楽しみたいということであれば、 iPhone 5 が必須だということはご了承を。

「iPhone 5」縛りにはなるものの、『進撃の巨人』ファンならもちろんのこと、実は原作自体はあまり好きじゃないという方から洋ゲーファン、3D アクションファンなどにも本当に自信をもっておススメできる一本だ。これは面白いです。

 

タイトル 進撃の討伐3D
開発 KYOHEI YAMADA
ジャンル 3D アクション
掲載時価格 無料
公式サイト kamasu.jp – スマートフォン向けアプリケーションならおまかせを。 –

 

 

 

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