2014年02月18日(火) 12時32分
  • REVIEW

※これは「癒し」です。 コミカルな振りして相当硬派な本格リアルタイムストラテジー『メルクストーリア -癒術士と鈴のしらべ-』


一見「みんなの人気者☆」的な可愛らしい外見してるけど、実は「ほんわか路線」で売ってるグラドルがバリバリの武闘派元ヤンだったみたいな超硬派 RTS『メルクストーリア -癒術士と鈴のしらべ-』をご紹介。

 

 

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※この後スタッフが美味しくいただきました

 

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モンスターの心を「癒し」善良な存在にすることができる「癒術」の力を持った主人公が、例え人を襲うモンスターであっても殴る蹴るの暴行を加えて「ぶちのめす」のはよろしくないという「ピーキーな時代の雰囲気」に配慮しながら、モンスターに殴る蹴るの暴行を加えて「癒し」ていく「モノはいいよう」型ラインストラテジーの本作。

「モンスターを癒すためだから仕方がない」という大義名分の下、5 体のパーティユニットを出撃させモンスターを「かわいがる」このゲームは、一見 BPO を恐れ「※これはコントです」と但し書きするバラエティ番組並みに「ヌルい」世界観となっているが、その難易度は「※これは難しいです」と記さないとゲームのモンスター以上に心が荒んだ「怪物くん☆」たちからクレームが殺到しそうなほど硬派。

 

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記憶をなくした「びん詰め美少女(自称) メルク」や、「ツンデレ」で「世話焼き」な「幼馴染」の「美少女」という「ギャルゲ四暗刻」持ちの「シエット」らが繰り広げるコミカルなドタバタストーリーと、リアルタイムストラテジーとしての高いゲーム性を兼ね備えた本作。

JRPG らしいアニメチックな世界観をもった、やりごたえのある「ゲーム」を求めているユーザーだけでなく、「※この後スタッフが美味しくいただきました」とさえ表示されればその真偽は問わなくても満足できるタイプの方も安心して楽しめる一本となっている。

 

SP の効率化こそが最重要基本テクニック

 

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ゲームの基本進行は行動力の「AP」を消費して、タワーディフェンスタイプの「クエスト」を攻略していくこと。左から右に進行していくバトルフィールド上で、プレイヤーは画面下に表示された 5 体のパーティユニットをタップし生産。生産されたユニットは対面から出現するモンスターに自動で攻撃していく。

ユニットはそれぞれ「Cost」が割り当てられ、ユニット生産には「Cost」分の「シードピース(SP)」を消費する必要がある。同一ユニットを複数フィールド上に配置することはできないが、ユニットの HP がなくなり戦線から離脱した場合は、SP を使って何度でも再生産することができる。

Wave(区切り)ごとに出現する敵を殲滅しながら、最終 Wave のゴールに到達するとステージクリア。パーティ最後尾に控えるプレイヤーキャラが敵からの攻撃を受け HP がゼロになるとゲームオーバーとなる。

 

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これだけなら、Google で入力するとサジェスト機能で「A●B」と表示されるくらいに「見飽きた」タワーディフェンスと何ら変わらないが、このゲームの大きな特徴が「SP はモンスターを倒さない限り増えない」ところ。これが非常に大きな「縛り」となっている。

時間経過では生産エネルギーが増えないため、考えなしにユニットを量産してるとあっという間にSPが枯渇。しかもモンスターの攻撃数発で HP がゼロになってしまうほどユニットの耐久力が、ギャラ貰って愛で地球を救おうとする芸能人のチャリティ精神のようにぺらっぺらのため、油断してると序盤でもあっという間に全滅してしまう。

ユニットが全滅すれば、当然モンスターを倒せず SP も増えないまま。ユニット生産すらできなくなったら、あとは無力なプレイヤーキャラが殴る蹴るの暴行で「かわいがられる」姿を見守るしかない。SP の限られたリソースを効率的に回していくことが重要になるのだ。

SP の消費コストが最も大きいのは、一度に 300 以上消費するユニット生産。であれば、いかにして一度生産したユニットを撤退させずに戦わせ続けるかが攻略ポイント。そこで活用するのが「ガッツ」と「バック」機能だ。

 

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「ガッツ」とは、出撃したユニットアイコンをタップすることでそのユニットをパワーアップさせる機能。「HP 上限」「攻撃力」「攻撃速度」の 3 つのパラメータが上昇し、さらに HP を回復することができる。

ガッツ上昇も SP を消費するが、そのコストは 1 回目の時点で 60 前後。ガッツを上げるごとに消費 SP も上がるため、一定数まで上げるとユニット再生産のほうが SP を低く抑えられるが、それまでなら体力回復もかねてガッツを上げていく方が効率的。何よりユニットがパワーアップするためモンスターも倒しやすくなる。

またユニットアイコンを下方向にスワイプすると後衛に「バック」させ、さらに HP も少し回復させることができる。ユニットの HP 回復は、パーティ内の回復メンバーが一定間隔で発動する回復スキルが基本。しかし前衛キャラは回復スキルが間に合わないことが多々あるため、 SP を消費させず回復スキルの発動を待ちたい場合は、敵の攻撃を避けられる「バック」を活用しよう。

 

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もちろん「ガッツ」と「バック」による「消費 SP の効率化」を図ったところで、「獲得 SP」が増えなければどうにもならないことは、旦那の低い年収の中から自分はヘソクリ貯めて旦那の小遣いは月 5 千円という「やりくり上手な奥様」なら周知の事実。そこで「癒力アップ」だ。

バトルフィールド画面の右下に大きく表示された「癒力アップ」ボタンをタップすると、その都度モンスターを倒した時の獲得 SP が増えていく。癒力アップには SP が必要となるため欲張るとユニット生産に回す SP がなくなってしまうが、最初の Wave など余裕のあるタイミングで癒力アップを行えば「獲得 SP の効率化」を図ることができる。

「消費 SP の効率化」と「獲得 SP の効率化」 この 2 つがもっとも重要な基本テクニックとなる。

 

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クエスト道中でモンスターを「癒す」ことでドロップされる「ティンクルシード」の装備とスキル発動も重要。ティンクルシードをユニットに装備させると、「シードモンスター」ボタンでユニット表示をシードモンスターに切り替え、アイコンタップでスキルを発動させることが出来る。

シードモンスターのスキルは全体攻撃からさまざまな補正効果など強力なものばかり。その分 SP 消費コストも高くなるが、対エリアボス戦など、ユニットメンバーだけでは太刀打ちできない強敵相手には絶対不可欠な必殺スキル。

SP を無駄遣いせず、効率的に貯めていけば、シードモンスタースキルを連発させることも出来る。

 

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ただ、これは本当に初歩の初歩。これだけでは「ストーリークエスト」で用意された「ふつう」「ムズ」「激ムズ」の難易度のうち、「ムズ」すらろくすっぽクリアできないだろう。

「炎」「風」「水」「光」「闇」の属性に「斬撃」「突撃」「打撃」「弓矢」「魔法」「銃弾」「回復」の武器属性による相性、補正効果を考慮したうえで、壁役の「前衛」、高火力を誇る「後衛」、パーティに欠かせぬ「回復」をバランスよく組み合わせるパーティ編成の重要性は言わずもがな、実はこのゲーム、パーティに組み入れていない所持ユニットも、助っ人としてバトルに参加してくれることがあるため、パーティメンバー以外のレベルアップも大切になる。

ユニットのパラメータを強化してくれる「ルーン」も、各ユニットの特徴にあわせて長所をさらに伸ばしていく必要があるなど、やみくもにレベルアップさせ後はゴリ押すだけではゴリ押しされた芸能人のような無残な姿をさらすことになる。

おまけにそれらを頭で理解していても、実際のバトルはリアルタイム進行。状況を見極めながら、ユニット生産、ガッツ、バック、シードモンスターをいかにタイミングよく実行できるか。まさしく「リアルタイムストラテジー」に求めるすべての要素が詰まっているのだ。

 

ユニット強化のためにもギルドの強化を

 

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スマホアプリではもはや欠かせぬソーシャル機能「ギルド」も当然実装。 2 月 18 日現在「ギルドバトル」は未実装となっているが、ギルドに所属することでギルドメンバーが一定期間クエストのバトルに参加してくれるほか、クエスト報酬や「泉」で獲得できる資材を使って「ギルド施設」をレベルアップさせ獲得 SP やユニットの HP に補正ボーナスをつけることも出来る。

クエストでは時間経過の概念があり、夕方、夜になると「フィーバータイム」に突入し、より多くのアイテムを獲得できるチャンス。アイテムを獲得したらユニット強化だけでなくギルド施設の強化も忘れずに行っていこう。

 

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ユニット強化という意味では、レアユニットが獲得できる「ダイヤスカウト」(ガチャ)もあるが、正直現時点でこのゲームにおいて無料でもらえる課金アイテム「ダイヤ」は、それこそパズドラなどと比較するとスズメの涙ほど。

そこに不満を覚えて「結局課金ゲーじゃん」と、タダ飯食らっといて味にブーたれる「産廃☆ニートさん」みたいなユーザーもおられるだろうが、腕に覚えのあるユーザーならむしろ逆に「無課金で『激ムズ』をどこまでクリアできるか」に挑戦するといった楽しみ方も出来るだろう。

 

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まああまりに「難しい」「硬派」などと強調すると、かわいらしいグラフィックに惹かれただけの「カジュアルさん」たちはかえって敬遠するかもしれないが、ゲーム内のヒントは随所にナビゲートキャラの「メルク」がロード時間などに教えてくれるため、「本格 RTS 」なんてものに慣れていないユーザーでもちゃんと楽しむことが出来る。リリース予定の iOS 版の配信が始まれば「ギルドバトル」を含めたバージョンアップも期待される。

ストーリークエストでのコミカルですっとぼけた「寸劇」を気楽に楽しみながら、どっぷりと「リアルタイムストラテジー」の魅力を堪能できる本作。RTS や往年の JRPG ファンはもちろんのこと、カジュアルユーザーから「クレームは店のためを思ってのことだ!」と自分の正しさを信じて疑わない「信念の人」にもおススメの一本だ。

 

タイトル メルクストーリア -癒術士と鈴のしらべ-
開発 Happy Elements K.K
ジャンル ラインストラテジー
掲載時価格 無料
公式サイト メルクストーリア – 癒術士と鈴のしらべ – 公式サイト

 

 

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