2013年11月26日(火) 19時14分
  • REVIEW

「千メモ!」は「第二のパズドラ」か!? 「定番スマホアプリ」になりうる「ガラパゴス上等」型ジャパニーズファンタジー RPG 『サウザンドメモリーズ』

W 杯前のにわかサッカーファンのごとく雨後の筍ペースで湧いてくるネイティブアプリの中で「パズドラ」「ぷよクエ」「ブレフロ」「チェンクロ」等と並びスマホの定番アプリになりうる快作『サウザンドメモリーズ』をご紹介。

 

 

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「カワイイっ!」と「楽しいっ!」を兼ね備えた快作

 

 

500 年前、あと一歩のところまで追いつめた魔王との戦いの最中「一太刀の裏切り」により敗れてしまった騎士「シード」の魂を受け継いだ主人公が、魂を宿した千本の武器「サウザンドメモリーズ」の力を解放し魔王バーディアとの戦いに挑むという、キャラグラフィック、サウンドを含めこのままコンシューマー用携帯機にでもリリースすればいいんじゃないかと思えるほど「ド直球」な正統派 JRPG の系譜を受け継ぐ本作。

 

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本作では可愛らしい二頭身のちびキャラを、スマホならではのスライドアクションでつなげて一気呵成に攻撃を仕掛けていくのが特徴だが、まあとにかくこのちびキャラどもが所狭しと動くのなんの。おまけにフルボイスで、起用されている声優陣は沢城みゆきさんや斎藤千和さんなどそらもう豪華仕様。

日本らしくデフォルメされた二頭身キャラを単にイラストとして使うのではなく、時には必殺演出も挟みながら大暴れする動的なキャラとしたからこそ生み出される「可愛らしさ」が、フックとしては多くのユーザーをノックアウトさせるほど強烈なものになっている。

 

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もちろん「キャラ萌え」だけでなく、サウンドはまさしく「正統派 JRPG」といった壮大さで気分を盛り上げてくれるし、バトルシステム自体もスマホならではの爽快アクション。純粋に「バトルが楽しい」と思えるところが素晴らしい。

威勢のいい謳い文句とともに毎日のようにリリースされては消えていく「泡沫アプリ」が数多く登場する中、「魅力的なキャラ」を「バトルシステムの楽しさ」で巧みに料理する本作は、短いスパンのブースト勝負ではなく、来年以降も「定番アプリ」として息の長いヒットが期待できる一本となっている。

 

ちびキャラつなげてボッコボコ!

 

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基本のゲームシステムは「リターナー」と呼ばれるユニットで最大 9 体編成を組み、スタミナを消費して各クエストに挑んでいくという毎度おなじみの「ソシャゲ」スタイル。

パーティ編成では組み入れた最初のメンバーが「リーダー」となり、「リーダースキル」を持っている場合はバトル時に様々な補正効果が付与される。またパーティ編成で最初に選択した3 ユニットはマイページ上で常に表示されるほか、バトル時にはターン経過でスキルを発動することができるようになる。準備ができたら「冒険」からクエストに出発。

 

 

バトルシステムは公式動画を見てもらったほうが理解は早いだろうが、要は同属性の「マーカー」をもったちびキャラたちを、一筆書きの要領でつなげて攻撃していくターン制のバトル。時間制限はなく、つなげ方は繋がってさえいればタテ・ヨコ・ナナメとオールオッケー。

 

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バトルには 9体のユニット + ゲストプレイヤーのメインキャラとサポートキャラの3体、計最大で 11 体が 3×3 の隊列で参加。HPは各キャラの総HPだが、バトルではキャラ個別のHPは設定されておらず、何度攻撃を食らっても総HPが残っている限りバトルに参加することができる。

二頭身のちびキャラの下に表示された数値は攻撃力 / 回復力で、「ハート」のマーカーに乗っている場合は回復力を、それ以外のマーカーでは攻撃力を表示。攻撃、回復共につなげていくほどその効果がアップしていくので、攻撃力や回復力の高いメンバーを最後の方につなげていくことがポイント。

つなげたちびキャラメンバーは一旦隊列から離れ、別のメンバーが後ろから新しいマーカーをもって参戦。キャラの参戦順はパーティ編成順で、どのマーカーをもってパーティに加わるかは画面左上の「NEXT」から確認することができる。これを繰り返し、各エリアで敵を殲滅すればステージクリアだ。

 

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画面下にはメインの3ユニットとゲストプレイヤーのリーダーアイコンが表示されていて、一定ターン経過して光り出すアイコンをタッチしてスキルを発動することができる。まあこの辺はパズドラなどでもお馴染み。

またメインユニットに限らず、全メンバーは攻撃時に自動で「スペシャルアタック」を発動する。発動率はユニットにより異なるが、オーラをまとっているユニットはスペシャルアタックの発動率が一気にアップ。スペシャルアタックは非常に強力な攻撃で、場合によっては数をつなげた通常攻撃よりも効果が高くなる。オーラをまとったユニットがいた場合は積極的に狙っていこう。

 

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基本的にバトルでは任意の敵を各個撃破(タッチでターゲティング可)していくことになるが、ユニット9体をすべて繋ぐことができると「オールリンクスマッシュ」(ALS)という超強力な全体攻撃をド派手なカットイン演出込みで発動することができる。

全てのマーカーを揃えるために何ターンかをあえて威力の低い攻撃などで潰す必要が出てくるが、全体攻撃の威力は絶大。マーカーの出現は運任せにはなるが、ボス戦の直前など、可能な限りマーカーを調整しながら ALS を狙ってみよう。

 

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ステージの最後にはステージボスが出現。中には特定のマーカー攻撃しか受け付けないバリアを張ったものや、異常ステータスを与える特殊攻撃をしてくるものなども登場する。またボスにとどめを刺したキャラは「特殊能力」を「閃く」ことがある。

ステージクリアすると新しいエリアに進むことができるようになり、さらに道中手に入れたアイテムやゲーム内通貨の他、プレイヤーレベルが上がる「EXP」と、各ユニット強化に必要な「FP」を獲得することができる。プレイヤーレベルが上がることで行動力となるスタミナ上限値が上昇するなど、まあこの辺も毎度おなじみなシステムだ。

 

目新しさはないけど、確実に遊ばせる

 

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ユニット強化は、これも最近では珍しくないが、いらなくなったユニットを素材にして合成するのではなく「FP」という数値を消費して「Lv 解放」していくというシステム。

FP は「冒険」でステージクリアするごとに溜まっていくパラメータで、これはユニットのレベルの他通常スキルなどの強化にも使用する。実はこの FP 、冒険だけではなかなかたまらないので、むやみやたらに Lv 解放していかないで、必要なユニットの強化に使っていこう。不要なユニットは「手放す」ことで FP に変換することができる。

また「武具」の強化も可能だが、こちらは不要な武具を素材にして合成し、最大レベルまで上げたら進化素材を使って進化させるというソシャゲど真ん中な「合成 / 進化」システム。攻撃力や耐久力は武具のレベル次第となるし、キャラにより「打」「斬」「射」といった攻撃タイプが存在し、こちらは「属性」としてバトル効果が発生するので、攻撃タイプに応じた武具の強化もしていこう。

 

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新しいユニットや武具や「リターナーガチャ」「武具ノーマルガチャ」で手に入れることができる。リターナーガチャは課金アイテムの「メモリーストーン」が必要で、武具ノーマルガチャは冒険でフレンド連れていくことでもらえる「名声ポイント」が必要。

もちろん効率がいいのはガチャだが、それ以外にもナビゲーター役の「トト」に「探索」に行ってもらうことで新しい武具やリターナーを手に入れることができる。また期間限定のイベントミッションとなる「依頼」では、各ユニットが新しい特殊能力を閃きやすいクエストなどが登場する。

まあはっきり言って全体的に言うほど目新しさはないし、「フルボイス」という売り文句も、ストーリーパートではボイス化された特定のキーワードをセリフに応じて挟み込むだけという間接外れるレベルで拍子抜けもの。

それでもスマホならではの爽快なバトルシステムはそれだけで楽しいし、魅力的なキャラクター、サウンド、ゲームバランス等「確実に遊ばせるソシャゲ」に仕上がっている。

また筆者が個人的に好感を持ったのは、運営サイドがこの作品で多くのプレイヤーに「長く遊んでほしい」という姿勢を見せているところ。もちろんそれがいつまで続くかという問題はあるが、この完成度を持ったアプリで、なおかつ「神運営」とやらを実践できるのであれば、「千メモ!」が「第二のパズドラ」となりうるかもしれない。

とにもかくにもキュートルッキングなちびキャラたちが胸に刺さった方はもちろんのこと、パズドラよりも「JRPG」要素を取り入れたアプリで遊びたい方などにもおススメの一本だ。

 

タイトル サウザンドメモリーズ【キャラリンクRPG】千メモ!
開発 Akatsuki Inc.
ジャンル アクション RPG
掲載時価格 無料
公式サイト サウザンドメモリーズ 公式サイト

 

 

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