2017年02月03日(金) 11時19分
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『消滅都市2』『ららマジ』が好調のグリー、2017年6月期第2四半期決算説明会を開催 不調に終わったタイトルの裏事情を明かす

グリー株式会社は2月2日、2017年6月期第2四半期(2016年10月~12月)決算説明会を開催しました。大型アップデート実施の『消滅都市2』、1月に配信開始した『ららマジ』が好調に推移する一方、V字回復にはまだ至らない現状が明らかとなりました。

 

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前四半期から横ばいも昨年度比で大きく後退したグリーの2017年6月期第2四半期決算概要

 

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▲グリー株式会社 代表取締役会長兼社長
 田中 良和 氏

 

2017年6月期第2四半期の決算概要は以下の通りです。
※カッコ内は(当期第1四半期との差異/昨年度第2四半期との差異)

売上高    153.5億円 (+4.4億円/▲27.8億円)
営業利益   15.0億円 (▲6.4億円/▲22.9億円)
経常利益   37.6億円 (+11.9億円/▲7.5億円)
当期純利益  18.8億円 (▲89.4億円/▲6.6億円)

 

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第1四半期(2016年7~9月)と比較するとほぼ横ばいという結果になりましたが、昨年(2016年6月期)の同時期と比較すると大きく下回っていることがわかります。

決算概要を報告した田中氏は当期上半期を「下半期に向けてタイトル開発を進める時期」としており、業績の回復は新タイトルがリリースされる下半期に見込んでいると説明しました。

 

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『消滅都市2』アップデートは成功 定番アプリとして長期安定運営フェーズへ

そのような状況の中、好調な動きを見せたのが11月に大型アップデートを実施しタイトルも「2」にアップグレードした『消滅都市2』です。

 

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アップデート前と後で課金アイテムの消費が2倍に増加し、『消滅都市2』は再成長。更に、その後も売上が下落することなく安定的な収益を上げ続けており、アップデート効果が一時的なものに終わっていないという事から、ユーザーがしっかり定着している「定番タイトル化」に成功しているという事が伺えます。

 

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シリーズとしては3年目に突入した『消滅都市2』、グリーのネイティブシフト第1弾タイトルでありながらグリーのネイティブアプリ事業の不動の柱に成長したと言えるでしょう。

 

「音楽」と「魔法」と「美少女」の学園 RPG『ららマジ』好発進! これまでのグリータイトルにない傾向とは

もう1つの注目タイトルが、1月に配信を開始した最新作美少女ファンタジー RPG『ららマジ』です。

 

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配信開始以降、堅調な立ち上がりを見せているという『ららマジ』は、田中社長によるとリリース前のテストプレイでもそのキャラクター性・ストーリーに「これまでのグリーのゲームでは見られなかったほどずば抜けた高い評価」が寄せられ、リリース後のユーザーの反応も非常に高く KPI にもその成果が如実に表れているとの事。

ビジュアル面・世界観の評価の高さはさすが A-1 Pictures、といったところですが、ゲームシステム面を手掛けるグリーとしては A-1 Pictures が担う部分の評価の高さばかりが目立つ辺りは複雑なようです。

好発進を見せた『ららマジ』、“美少女 RPG”という強力な競合ひしめくジャンルで果たして存在感のあるタイトルとなるのか、今後要注目のゲームとなるのは間違いないでしょう。

 

何故? 「堅調」から一転「終了」の『LINE タワーライジング』、低調な“大作”『追憶の青』…

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▲グリー株式会社 取締役 執行役員
 荒木 英士 氏

 

『ららマジ』が順調な立ち上がりを見せ、『消滅都市2』が好調な一方、気になるのがその他のタイトルの動向です。

『消滅都市』以降も、LINE との協業が話題となった『LINE タワーライジング』、テーマソングに中島美嘉を起用した『追憶の青』等の期待度の高いタイトルがリリースされましたが、いずれもサービス終了やストアランキングで低迷する等、苦戦している実情が伺えます。

今回の業績発表の中でも既存タイトルの動向に関しては『消滅都市2』のみが言及され、『追憶の青』をはじめとする他のタイトルはその名前すら出てこないという事態になっておりました。

苦戦するタイトルが発生する要因として、荒木氏は「ゲームをリリースした時点のコンテンツのボリューム・広さ・深さが足りていなかった事」と解説。更に、スマホゲーム市場の成熟度が以前よりも進み、ユーザーの期待値も上がってしまっているため、当初グリーサイドでは十分と想定していた内容ではユーザーの満足を得られず、また効果的な挽回策を講じることも叶わずに低迷・閉鎖せざるを得なかったという実態もあることを明かしました。

また、グリー社内で成功への道筋として立てた仮説の通りに KPI・人気が推移しなかったというケースもあり、リアルな市場の動向やユーザーの好みを適切に予測することの難しさが浮き彫りになった結果のようです。

荒木氏によると、ストアランキング下位・圏外のタイトルに関しては各タイトル毎に「継続投資してまだ伸ばせる見込のあるもの」「これ以上投資しても見込がないもの」を社内で検討・判断し、サービスを終了するか運営を継続するかを決定していくとの事。現段階でランキング順位が低くても必ずしもサービス終了に向かうとは限らないようです。

 

◆『追憶の青』 ダウンロード

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© Wright Flyer Studios

 

グリーV字回復のキーとなる新作3タイトルで逆転の下半期へ

田中社長が「業績回復期」と位置付けている2017年1月からの下半期にリリースされるのが以下のタイトル群です。

 

『アナザーエデン 時空を超える猫』

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『ぷよぷよ!!クエスト』の高大輔氏、『クロノ・トリガー』『ファイナルファンタジーXI』の加藤正人氏、『クロノ・トリガー』のサウンドを手掛けた光田康典氏を筆頭に豪華スタッフが集結。時代を超えた冒険の物語が紡がれる大作 RPG。2017年春リリース予定。

 


 

『武器よさらば』

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“なぎ倒す”爽快感を追求した 3D アクション RPG。現在クローズドβテストに向けて開発中。

 

『戦姫絶唱シンフォギアXD LIMITED』

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ブシロードとポケラボが共同開発し、アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの世界を忠実に再現したシンフォニックバトル RPG。現在事前登録受付中。

 

いずれのタイトルも数ヶ月の内にはリリースされる予定となっており、またこの他にもタイトルが追加される可能性もあるとの事。これらのタイトル群が好調な滑り出しを見せた『ららマジ』を筆頭に「グリー復活」を成し遂げられるのか、2017年もグリーのリリースタイトルの動向に注目したいところです。

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