2013年11月13日(水) 19時34分
  • REVIEW

本当のこと、教えてやるよ。 女神たちのストーリーが紡ぐ「一つの真実」 パズルバトル型ファンタジー RPG『古の女神と宝石の射手』


ギリシャ神話の美しくも哀しい世界観の中、女神たちの壮大な物語を小説のように読み進めるストーリーパートと、 3 マッチの爽快パズルバトルを繰り広げるクエストパートの 2 つが楽しめる『古の女神と宝石の射手』をご紹介。

 

 

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「女神たちの物語」から紐解かれる「ティターン戦争の真実」とは…

 

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古代ギリシャ神話の世界を舞台に、3マッチタイプのアクションパズルでクエストを進めていくごとに、美しい女神たちにまつわる壮大なストーリーを紐解いていき、物語の核心となる「ティターン戦争の真実」に迫る、カジュアルなパズルゲームと小説のように重厚なストーリーとが同時に楽しめる本作。

 

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基本となるゲーム部分は「パズドラ」以来すっかりおなじみとなったパズルバトル RPG で、パズルはピースを下からブロックに向けて投げる LINE バブルやパズルバブルと同じタイプ。

同色ピースを3つ以上つなげて消し、消した色、数を攻撃力に転換させるという、グンマーでキリンやゾウを見かけるくらいに見慣れた光景だが、次の手を事前に考える戦略性と、行動開始後は一気に消してチェイン(コンボ)をつなげていくスピーディな爽快感は同系統のパズルゲームと比較しても非常にレベルが高い。

 

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さらにこのゲームは小説並に壮大な「ストーリーパート」を用意しているところが最大の特徴。たとえば第一話、「死の運命」を背負った姉と、姉を愛する妹の懸命に生きる姿を美しい挿絵とともに描く「ふたご座の姉妹」は、なんと71ページにもわたる物語。

それもこれはまだ第一話。クエストを進めていくことで新たな物語が解放され、徐々に「ティターン戦争の真実」が浮かび上がるという構成の中、各話でギリシャ神話の世界観らしい壮大で、哀しく、美しい物語を電子書籍のように楽しむことができる。

完成度の高い爽快なパズルアクションと、プレイヤーを世界観に引き込む重厚なストーリー。設定だけあってストーリー性などない無限ループを繰り返すだけの「ソシャゲ」では味わえない「ゲーム性」と「世界観」を堪能できる一本で、課金アイテムの「水晶」も頻繁にプレゼントされるなど、無課金のライトユーザーでも存分に楽しめるゲームになっている。

 

「揺るぎなく面白い」からこその「定番」

 

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ゲーム進行自体は本当にオーソドックスなパズル RPG で、スタミナを消費して各ステージにパズルバトルで挑む、「岡山は大都会だ」というのと同じくらいに誰もがご存じのシステム。

プレイヤーはまず5つのカードの中から好きな物を選んでデッキを組むというのも毎度おなじみだが、このゲームではなんとレア度にかかわらず全キャラ「VOICE」からキャラクターボイス(CV) を聞くことができる。

もちろん CV は添え物のパセリ並に使いまわしも多いが(最近はそんなことないって誰かが言ってた)、カードに書かれた設定だけでなく、キャラボイスからも自分の好みのものを選べるようになっている。

 

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クエストはすべてターン制のバトルで進行していき、画面上部に敵キャラと自分のデッキメンバーアイコンが表示。パーティのHPゲージを挟んで画面下がパズルのフィールド画面となる。

パズルは1ターン3秒以内に、画面下の発射台から5つの「ジュエル」を順に撃っていき、フィールド内の同色ジュエルを3つ以上つなげて消していく3マッチ。ターン終了時点で消したジュエルの色、数により、同属性のデッキメンバーの攻撃力に転換され敵を攻撃していく。まあ要は「パズドラ」の別バージョンだと思えばいい。

 

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制限時間は3秒だが、ジュエルを撃って3つ以上つなげられなければその時点でターンが強制終了。一投目でいきなりミスったらそのターンは攻撃できないのだ。

そこで重要になるのが、各ターンで配られる5つの発射用ジュエルを撃つ順番。発射台の左横をタップすることで、5つのジュエルの順番を入れ替えることができる。3秒のカウントダウンはジュエルを発射してから始まるので、打つ前であればいくら入れ替えてもタイムオーバーになることはない。

 

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カウントダウンが始まってからでも入れ替えは可能だが、それも含めて初めにどのジュエルをどの場所に発射して、どのタイミングで弾を入れ替えるのかということを頭の中でイメージしておくことが何より重要。

消せるジュエルがない時は、全ジュエルにつながる回復のハートジュエルに当ててチェインを発生させるなどして、全ターン5チェイン攻撃を目指すことが攻略のカギ。最後に消した属性の攻撃力は2倍となるので、最後にどのジュエルを消すかも強敵撃破のポイントとなるし、もちろんターン経過で使用可能となるキャラごとのスキル活用も重要だ。

 

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そのほかにも「爆弾ジュエル」や「クリアジュエル」といったスペシャルジュエルも存在。まあはっきり言って目新しさは何もないが、奇をてらわず手抜きなく作りこんでいるからこそ、何回見ても飽きることのない漫画や映画のような「揺るぎない面白さ」を生み出している。

ステージ全ての敵を撃破すればクリア。バトルで消費したターン、スコアにより5段階の星で評価される。各エリアの全ステージを5つ星でクリアすると、行動力の「スタミナ」全回復などのボーナスがもらえるが、これが意外と難しい。

5チェイン攻撃は必須だし、属性攻撃などで消費ターンも減らしていかないと満点評価はなかなかもらえないが、シンプルなルール、操作性だからこそ「次こそは」というモチベーションにつながる。

 

若干不親切な面もあるけど

 

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「ガチャ」でレア度の高いキャラをゲットしたり、合成・進化でキャラクターの「神格」(レベル)をあげていくことの重要性は言うまでもないこと。

同属性同士の合成なら1.5倍の経験値がもらえ、さらに同じスキルを持つキャラ同士で合成すれば一定確率でスキルの「階級」も上がる。またレア度3以上のキャラは進化させることが可能などなど、この辺は「ソシャゲ」などでもお馴染。

 

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それより何より、ギリシャ神話の世界観を舞台にした壮大な「物語」を、美しい音楽、イラストとともに電子書籍のように楽しめるところこそ、このゲーム最大の魅力。

「女神たちの物語」が紡がれることにより浮かび上がる「ティターン戦争の真実」とは一体何なのか。飽きの来ないゲーム性だけでなく、ストーリーでもプレイヤーをゲーム世界に没頭させる、世界観自体が持つ「引力」の強さは十把一からげの「ソシャゲ」では生み出せないものだ。

不満点としては、まずデッキ編成で「おまかせ」機能がないところ。最近のこの手のアプリに比べれば正直面倒。あとはヘルプが全体的に物足りない。

ヘルプでは「紋章の魂」から行える「魂の注入」で紋章ランクが上昇するという説明があるのだが、そもそも「紋章」が「HP紋章」や「攻撃紋章」「回復紋章」、要は各カードの能力であるという説明がどこにもなく、正直ヘルプだけではさっぱりわからなかった。この辺はもう少し丁寧なヘルプを期待したい。

しかし多少面倒な部分があるにせよ、手堅く飽きの来ないパズルアクションの面白さと、読みごたえのあるストーリーパートを兼ね備えた本作は、幅広いユーザーが楽しむことができるだろう。

「パズドラ」とは一味違う、3マッチパズルのファンタジーRPG をプレイしてみたい方はもちろん、ギリシャ神話の世界観を堪能したい方などにもおススメの一本だ。

 

タイトル 古の女神と宝石の射手
開発 SPEX INC.
ジャンル パズル RPG
掲載時価格 無料
公式サイト 古の女神と宝石の射手

 

 

 

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