2013年11月12日(火) 20時02分
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ドキュメンタリー オブ A●B 49 ~少女たちは握手しながら金稼ぐ~ 全アイドルファンにケンカ売る放置系育成シミュレーション『49人目の少女 -狂気のアイドル育成ゲーム-』


アイドルを目指すちょっぴりクトゥルフ神話の邪悪な深海生物っぽいエキセントリック☆ガールが、握手会でお金を稼ぎメス入れて美少女に「成長」していく『49人目の少女 -狂気のアイドル育成ゲーム-』をご紹介。

 

 

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イア! イア! 秋●康!

 

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夜中に「イア! イア! ハスター!」と唱えたら出てきそうな小悪魔☆タイプの女の子が、握手会での触感をオカズに「ハァ…ハァ… A●B!!」とか昇天してそうなキモオタ相手に握手会して金稼ぎ、夢のセンター@手術台で「磨かれ」美少女に「成長」していくという、アイドル商法とそれに群がるアイドルオタに対する開発者のブル☆シットな偏見しかない放置系育成シミュレーションとなる本作。

 

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「アイドルになりたい」よりも「人間になりたい」というセリフがよく似合うフリーキー☆な少女が、周囲から何を言われようと握手会でオタのケツの毛むしり取りながら「夢」と「現代医学の限界」に挑戦し続ける姿に、AKB ファンだけでなくすべてのアイドルファンが開発者に向かって手袋投げつけ決闘を申し込みたくなる感動的な一本となっている。

 

Yes, 高●クリニック

 

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ゲームシステムは A●B の選抜メンバーに入れない女の子以上にスター性も特徴もない普通の放置系育成ゲーム。まずは「秋葉原」から「養分」となってくれるオタクをスワイプ操作で握手会場まで客引き。オタクは時間経過で再び秋葉原に出没する。

「戻る」で握手会場に入ったら今度はオタクをタップで握手して愛の証「現金」を受け取っていく。現金が画面左上に表示された必要額まで貯まったら、女の子が「整形バレバレの芸能人」似のトップアイドル目指して徐々に「成長」していくことになる。

 

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システム自体は本当に何の変哲もない放置系育成ゲーム。しかしこのゲームは、とにかくアイドル目指してる女の子になんか恨みでもあるんじゃないかってくらい容姿に容赦なさすぎ。

女の子の成長記録は「写真集」からいつでも確認することができるのだが、そのいずれもパースが狂うほどのストロングスタイルな2頭身で、挙句同級生の男子に「エラ呼吸」とかあだ名つけられてそうな「野生の王国」的フェイスラインも維持したまま。

せめてもの救いは、握手するときに発する声が可愛らしい女の子の声だというくらいだが、そのボイスも「ビショビショ~☆」「おっきい♡」なんて本気でゲスい内容ばかり。

女の子自身をタップして聞ける薄汚い本音など、このアプリで徹底された「ファッキン☆アイドル」な姿勢に、筆者は思わず「アイドルにだって優しくてまじめな子はいるよ」と心にもないフォローをしそうになってしまった。

 

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それでも、お金を貯めて何度も「メンテナンス」をしていくと、生まれながらにしてアイドルユニット「ベム☆ベラ♪ベロ」の一員だった彼女(デビューシングル:「妖怪人間」)も、徐々に「整形した改造人間」らしく成長。

紅白出場を経て、ついに国民的トップアイドルへと上り詰める彼女。小さなころから抱いていた夢が、現代医学の力を借りて今叶ったのだ…。しかしこのゲーム、ここでハッピーエンドとはならず、まだ続く。

国民的アイドルとして手に入れる栄光と、国民的アイドルだからこそ味わう挫折。「よく見なくても全力でブス」な彼女が最後に掴む「本当の幸せ」とは一体何か。それはプレイヤー自身で確認してみよう。

まあそんな取ってつけたような「いい話」っぽい雰囲気だけでは、アプリ全体にほとばしる「アイドルとそのファンに向けられた悪意の塊」は誤魔化しきれないのだけども。

 

映画見てファンになったって人が結構多いって話聞きます

 

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基本的にこのゲームは「エサ」となるオタクの出現速度が速く、数分でいっぱいになる。しかしもっと効率的に「養分」を補充したい場合は「宣伝する」から握手会以外のアドオンイベントを購入することで、より多くのファンを集めることができる。

「ひとりじゃんけん大会」や「ひとり総選挙」「ひとりドラフト会議」など、「はい、二人組つくってー」並みのトラウマ感あふれるイベントの数々に、「おいやめろ」と涙ながらに応援するプレイヤーも数多いだろう。

捕獲したエサはいくらでもストックしておくことができるし、進化のバージョンも少なめなので、その気になれば当日中にクリアすることも可能。正直ボリューム的には物足りなさは否めないが、ジョークテイストのカジュアルゲームとしてはそれでも十分楽しめる。

『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』を見た直後に、その内容から映画館ロビーで取っ組み合いのマジケンカをしていたAKB ファンの方はもちろんのこと、実は高●クリニックで「Yes」したことのあるアイドル志望の方、クトゥルフ神話のハスター様に一度会いたいと呪文を唱えたことがある方にもおススメの一本だ。

 

タイトル 49人目の少女 -狂気のアイドル育成ゲーム-
開発 Nagisa-inc.jp.
ジャンル 育成シミュレーション
掲載時価格 無料
公式サイト Nagisa-inc.jp.

 

 

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