2013年10月03日(木) 19時26分
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あらゆる意味で「王道」 コロプラ「らしい」手堅いアルタイムストラテジーの佳作『軍勢RPG 蒼の三国志』


「ソシャゲ」勢が苦戦を続ける中、手堅い「遊べる」ネイティブアプリをリリースし続け、盛者必衰の理よろしくDeNAの時価総額まで抜いちゃったコロプラがお送りするリアルタイムストラテジー『軍勢RPG 蒼の三国志』をご紹介。

 

 

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横山三国志の見分け方のポイントはヒゲ

 

 

三国志に興味あったから横山光輝版の三国志を読んでみたは良いものの「どの顔も一緒じゃねえか」とキャラ判別がまったくできず、結局どんな話かいまいちわからなかったなんて方でも安心して三国時代の英雄たちと一緒に大暴れできるリアルタイムストラテジーとなる本作。

 

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ゲームシステムは「さすがコロプラ」って言えるくらいに「超堅実」で、釘をも打てる凍ったバナナが叩いた瞬間粉々に砕け散るほどガッチガチ。

「セオリー通り」という名の直線道路を時速500キロで駆け抜けるくらいに「斬新さ」が一つもないベッタベタなシミュレーションゲームで、それでいて誰もが確実に「遊べる」手堅さも兼ね備えているところがまさしく「コロプラクオリティ」の一本。

 

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登場するキャラクターも、昨今の歴史ものにありがちな「全員女体化」なんてことはなく、武将たちは「歴女」の皆様方が大喜びしそうな見目麗しいキャラばかり。その一方で女性キャラはテッカテカでぷりんぷりんの「わがままボディ」で登場と、男女ユーザーいずれも「健全に」キャッキャウフフできる実に懐の深い世界観。

コロプラといえば目下『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』が大ヒット中だが、それ以外にも「新しさはないけど手堅く確実に遊べる」カジュアルゲームを数多くリリースし、スマホアプリにおいて一定の地位を確立したといっていいメーカー。

本作でもそんなコロプラの手堅さ、「王道」さが存分に味わえ、三国志ファンに限らず「あだ●充の描くキャラも顔の区別つかないけど王道マンガだから大好き」なんて方でも楽しめる一本となっている。

 

直接触って動かし弱点を突け

 

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群雄割拠の大乱世の時代に一国の領主となったプレイヤーが行う基本フローは二つ。一つは「部隊」を編成して「戦」に出兵し、勝利して金や資材を獲得すること。もう一つは獲得した資源を使い「国」をどんどん発展させていき、さらに部隊を強化していくこと。

戦はメインストーリーを進める「列伝」、イベントの「外伝」、他プレイヤーと対決する「決戦」の3つのモードがある。まあ要は「ソシャゲのクエスト」で、行動力となる「飯」を消費してクエストに挑んでいく。メインストーリーは三国志のエピソードに絡めたもので、武将も当然関連した人物が登場する。

 

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部隊に設定できる武将は「総大将」1名に「副将」4名、そして「陣」に1名の最大6名。各武将には「コスト」が存在するため「総コスト」をオーバーする編成を組むことはできない。

部隊を設定し、いよいよ出兵となったら「戦闘配置」画面で部隊の初期陣形をドラッグ操作で配置する。各武将は「槍兵」「騎兵」「弓兵」の3種類の兵科に分かれていて、槍兵は騎兵に、騎兵は弓兵、弓兵は槍兵に強いという3すくみの関係を持っている。

また当然弓兵の攻撃範囲は遠距離に渡るなど、部隊にセットした武将の兵科を考慮した初期陣形を考えよう。また戦ごとに敵陣を撃破や、特定の武将撃破など「勝利条件」が変わってくるので、勝利条件も踏まえて挑んでいこう。

 

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バトルでは、自部隊をスワイプ操作で敵方向に向かって動かし、攻撃範囲に敵が入ってきたら自動で攻撃を開始する。各部隊のHPゲージはキャラアイコンの下に表示されている。自軍が全滅したらゲームオーバー。また画面上部にある制限時間内に勝利条件を満たせなくても失敗となる。

フィールド内で光っている円は自陣で、この効果範囲内に入って待機状態になると部隊のHPが回復する。ただ陣内にいても攻撃されている場合は回復することはできないので注意を。

画面左上には敵と自軍とがレーダー表示され、画面から見切れていてもどこから敵が来るのかなどを確認することができる。兵科ごとの相性だけでなく、背後から攻撃すると3倍ものダメージを与えるなど、リアルタイムで迫りくる敵部隊に対し効果的な攻撃を仕掛けていけるかが攻略のポイントだ。

 

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また各武将は様々なスキルを持っていて、バトル中に時間経過で上昇していく「奥義ポイント」ゲージが必要数たまると、部隊をタップして「奥義」を発動させることができる。効果の高い奥義ほど必要な奥義ポイントは高くなるので強敵相手の場合は無駄射ちせずに要所要所で使っていこう。

 

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バトル中には高い能力を持った「敵将」が登場してくる。敵将がいる場合、相手の陣の防御力が高くなるため、勝利条件が「敵陣撃破」だった場合はまず敵将の部隊を倒したほうが効果的。兵科などを考えて敵将を倒していこう。

勝利条件クリアでステージクリア。「列伝」では金や新しい武将、イベントの「外伝」では期間限定の武将、他ユーザーと戦う「決戦」では施設の建築資材を獲得することができる。

 

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戦で勝利し金や資材を手に入れたら、今度は「国」を発展させていく。まあこれは本当にシンプルな街づくりシミュレーションで、金と資材を使って「空き地」に畑や商店などの施設を建築し、そこから行動力の「飯」や「金」「資材」を生産していく。

新しい施設の建築や、建築済みの施設のレベルアップをすることで「国力ゲージ」が上昇していき、マックスになると国力がアップ。新たに空き地が作られ、新しい施設の建築が可能となる。

 

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さらに各施設には、戦で付与される様々なボーナスがあり、国を発展させることが、部隊強化にもつながっていくのだ。

たとえば城をレベルアップすると「デッキコスト」の上限値が上がり、「兵舎」「訓練所」「学校」は部隊のHP・攻撃力・知性をアップする。知性は奥義の効果を高めるためのパラメータ。他にも兵科ごとの施設や課金アイテム「龍玉」が必要な施設も存在する。

 

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部隊のHPや攻撃力などは、設定した武将と国に建築した施設の補正値の合計。単に能力の高い武将を揃えるだけでは非効率なだけなので、国力アップを忘れずに行い、金と資材がなくなったら戦に出兵しよう。金目的の戦いで大義など何もないけどそんなの持った国家など現実にも存在しないので安心です。

 

「ベタ」で「面白い」モノを作ることこそ難しい

 

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もちろん戦でベースになるのは武将の能力。補正値でどれだけごまかしても、単純に能力の高い武将を味方にできたほうが戦いは圧倒的に楽になる。

ガチャ機能となる「召喚」は、1日1回無料で、以降は「盟友pt」で回すことができる「武将召喚」と、課金アイテム龍玉を消費する「猛将召喚」とがある。盟友ptは「同盟」となった他ユーザーの国に訪問したり、援軍を送ったりすることでもらえる。

また武将のレベルを上げるには武将同士を合成する「パワーアップ合成」が必要と、この辺もまあ本当にお馴染みの流れ。キャラが進化すればイラストも変わり、自分の好きな武将を育てていく楽しみも味わえる。

 

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とまあこのように「『王道』って『公務員コース』って意味なのか」と勘違いしそうになるほど「教科書通り」なソシャゲライクのシミュレーションゲームの本作。

だが「ソシャゲライクなシミュレーションゲーム」としての完成度は非常に高く、ゲーム性やシステムなど、驚きはなくとも手抜かりはない、誰がプレイしても一定の満足度が得られる「非常に優れた定番商品」と言えるクオリティを保っている。まさしく「王道」だ。

不満を挙げるとすれば、バトルのスワイプ操作が部隊移動だけでなくマップ操作も兼ねていること。部隊を移動させるつもりがマップを明後日の方向に動かしてしまい、一瞬前後不覚に陥ることが割と発生する。特にスマホの小さい画面となるのだから、ここは直感操作にこだわる必要はなかったように思える。

あとこれは完全自業自得だが、最初に設定したプレイヤーネームがかなりな頻度で表示されること。筆者はうっかり「横山光輝」と入力してしまったおかげで、劉備や孫堅が「メタ発言」してるような印象を受けてしまい、含み笑いをしながらプレイする羽目になった。あんまふざけて名前は入れない方がよろしいかと。

「三国志の武将を使ったシミュレーションゲームがやりたい」という方はもちろん、「派手さ」はないけど「確実に遊べるゲーム」をお探しの方、横山版三国志の全キャラの顔をすべて見分けることができるという方にもおススメの一本だ。

 

タイトル 軍勢RPG 蒼の三国志
開発 COLOPL, Inc.
ジャンル リアルタイムストラテジー
掲載時価格 無料
公式サイト 軍勢RPG 蒼の三国志 | プロダクツ(スマホゲーム&位置ゲー) | 株式会社コロプラ【スマートフォンゲーム&位置ゲー】

 

 

 

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