2013年09月27日(金) 19時01分
  • REVIEW

ソシャゲ? 違う、これこそ「JRPG」だ。 ソシャゲ RPGの新機軸となりうる快作ファンタジー RPG 『ブレイドファンタジア』


TGS 2013 にて電撃発表されたカプコン期待の新作スマホ RPG で、期待に違わぬそのクオリティは王道 JRPG ファンやモンハン並の巨大モンスターとターン制バトルしてみたい人をも魅了する『ブレイドファンタジア』をご紹介。

 

 

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コレ、面白れぇ!

 

 

姿を消してしまった義妹の「ソフィア」と、父で辺境の地エランディアの「元」領主だった「ランドール」の行方を捜すため、身分を捨て「剣ふるう者」となった主人公が、「守護神」たちの力を借りて父と妹が消えた隣国「アール皇国」に向けて旅立つファンタジーRPGとなる本作。

基本的なゲームシステムは「ソシャゲ」となるものの、その中身は「コンシューマー JRPG」を信仰する心底めんどくせー信者な方々でさえ「開発者さまーっ!」と土下座しながら靴を舐め回すレベルの「超正統派」JRPG。

 

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まるでモンハンに出てくる大型モンスターとターン制バトルで戦っているような錯覚に陥るほどのド迫力バトルシステムは、スマホに最適化した爽快な操作性を活かしたうえで、属性による多彩なコンボアクションを次々に炸裂させていく痛快アクション。

キャラの動きも全身にローション塗ってんじゃねえかってくらいにヌルヌル動きまくりで、エフェクトだってそらもーデーハー(派手)。

バトルシステム以外にも街中でのスライド操作など、今後の「ソシャゲRPG」のフォーマットになりうるんじゃないかと思えるほどの完成度。

 

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モンハンをプレイしたことのある方ならご存知のように、カッコイイだけでなく可愛らしい守護神たちも数多く登場。さらに公式で謳う「これはたぶん、剣の物語。そしてたぶん、想いの物語。」というキャッチコピーからもわかるように、各クエストはすべてストーリー性が非常に高いものばかり。

ナビゲーターキャラの妖精「ルルー」に「最後はめでたしで終わるお話よう!」と明言させていることからも、ソシャゲではほとんどないと言っていい「メインストーリーの解決」という要素にも期待を持たせてくれる。

「ナリはソシャゲ」で「中身はJRPG」というと、最近では『ブレイブフロンティア』や『チェインクロニクル』が挙げられるが、本作も、少なくともその2作と「同列」には並べていい一本。

スマホで「JRPG」を楽しみたい方になら「いいから黙ってやれやボケ!」と胸倉つかみながら朗らかにおススメできる一本となっている。

 

「コンボ」こそが最大の魅力!

 

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ゲームの基本システムは何度も言うように「ソシャゲ」で、マップから街やダンジョンを選択し、「行動力」を消費してクエストをこなしていくという流れ。メインストーリーはマップ画面上部の「Story」からいつでも確認可能で、これが本作でのメインクエストとなる。

ダンジョンを選択すると詳細として消費行動力やフロアの数、ダンジョンルールなどが表示される。問題なければ「移動」でクエスト実行。ダンジョンのボスを倒せばステージクリアだ。

ダンジョン進行はタッチオンリー。地面にある上下の矢印アイコンをタップすることで前進・後退。左右にタッチ可能なオブジェクトがあると白いサークルアイコンでプレイヤーに表示。それをタッチすることで宝箱を開錠したり、新しい道を切り開いたりすることができる。

 

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道中でモンスターとエンカウントするとバトルに突入。バトルはターン制のコマンドバトルで、まずプレイヤーは画面中央の「守護神」アイコンをタップして、守護神にセットした「スキル」を表示させる必要がある。攻撃順は守護神のスピード値による。

スキルが表示されたらそのスキルアイコンをタッチ。すると画面上部にタッチしたスキルがセットされ、敵に赤いマーカーが出現。この状態でマーカーをタッチすると、セットしたスキルでの攻撃を行う。

スキルはAPを消費し、物理攻撃はAP消費が低め、魔法は高め。効果の高いものほど当然AP消費が高くなる。「Limit」の数はプレイヤーのレベルアップで増えていく。

 

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主人公がターンを消費するごとに、敵の上部に表示された「あと○○」という数字が減っていき、これがゼロになると敵が攻撃してくる。敵の残ターン数の下に伸びるゲージが敵のHPだ。

敵が攻撃する際に、時折「GUARD」ボタンが表示されることがある。これをタイミング良くタップすると、「JUST GUARD」となって被ダメを0にすることができる。

 

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スキルは画面右上にある「Limit」の数だけセットすることが可能で、それにより攻撃力がアップする「コンボ」が発生する。スキルは連続タッチできるほか、複数スキルをセットしている場合は円を描くようなスライド操作で連続セットが可能。

それだけなら、まあ「スマホらしい多少は爽快なバトルアクション」と言っとけば済むシステム。しかしこのゲーム最大の特徴で、頭をちょいとひねらすのが、コンボの発生条件だ。

 

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たとえば同一スキルを連続してセットすることで発生する「セイム」はまあ分かりやすいとして、スキルアイコンの横に描かれる数字が「1.2.3」と上がっていくようにセットする「ハイアー」、同じ数字が描かれた別属性のスキルを2つつなげる「ペア」など、コンボの発生条件は多岐にわたっている。

しかもその効果も単純に「ダメージアップ」だけでなく、「ヒット数増加」や「パラメーターアップ」など複数存在。もちろん敵を倒しさえすればコンボなど関係なくステージクリアは可能だが、このゲームではコンボを活用しないと「ドロップアイテム」が手に入らないのだ。

 

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モンスターのHPゲージの横にある「?」アイコンをタップすると、そのモンスターがドロップするアイテム一覧が表示される。このアイテムをドロップさせるには、各アイテムに設定された「ロック」条件を解除しなければならない。

要は「特定の方法で敵を倒せばアイテムがドロップされる」というシステムで、「オーバーキル」「ヒット」などコンボを活用しなければ解除できないものが数多い。

回復アイテムやスキル、新しい守護神、「合成クエスト」に必要な素材など、いずれも重要なアイテムばかり。やみくもに倒すだけでは欲しいアイテムを手に入れることはできない。

 

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また「Limit」ゲージがフルになることで使用できる「リミットブレイク」も超重要。リミットゲージはスキルを使用するごとに溜まっていくのだが、これがフルになるとリミットブレイクゲージがゼロになるか、APがゼロになるかまでスキルを連続セットすることができる。

 

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これにより、何十、下手すりゃ百を超えるようなスキルをセットすることが可能。10個のスキルをセットして発動する「ラッキー」ボーナスも付きやすくなり、当然超強力な攻撃を喰らわすことができる。

強力な守護神を手に入れようとすると、大抵ロック条件で「即死」や「ノーダメージ」など難易度が高めのものが設定されているので、狙いのアイテムを手に入れるためにもリミットブレイクもうまく活用していこう。

 

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リミットブレイク中に素早く、効率的にコンボを炸裂させるには、守護神にセットするスキルの配置もポイント。スキルは一体の守護神に対し最大4つまでセットが可能だが、属性や数値など考慮してスキルをセットしよう。

スキルには「コスト」があり、各守護神の「CP」(キャパシティポイント)を超えるスキルはセットできない。まあこの辺はソシャゲの「デッキ編成」と同じだと思えばいい。もちろんスキル、守護神共に合成による「強化」も可能だ。

 

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レベルが低いとクエストに参加できる守護神は自分のものと、ゲストメンバーとして選んだ他ユーザーの2体のみ。しかしプレイヤーのレベルが10になると自分の守護神を2体に増やすことが可能。パーティーメンバーを増やすことでより有利にクエストを進めることができる。

ゲームのベースはソシャゲ。だけどもコンボなどのド派手なバトルアクションを駆使する爽快感といい、メインストーリーと絡んで進んでいくクエストといい、テイストは完全にJRPGと言える一本。

まあメニュー切り替えなどで初期PSのごとく頻繁にロードが発生しストレスを覚えるのは事実だし、筆者が曜日限定イベントの「塔」に挑もうとしたらひたすらエラー連発で強制終了するしかないなどの挙動も見られはしたが、ゲームシステム全体の完成度は非常に高い一本となっている。

 

めでたし、めでたしで終わってほしいのよう!

 

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他にもコンティニューアイテム「マナ」や、APを回復できる「部位攻撃」に「オーポイント」、各クエストや「妖精のおやつ」など、すべてのゲームシステムを説明していたら電話帳みたいなレビューになってしまうので、この辺は「もういいから黙ってやれ」とだけお伝えし、最後に個人的にこのゲームで一番注目している部分を。それは「物語」だ。

 

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領土争いが絶えなかった「エランディア」の領主ランドールが和平のため「アール皇国」の皇女と結婚し、二人の間に生まれたのが和平の架け橋となる「希望の子」ソフィア。

主人公の義妹となるソフィアが、九才の誕生日を母の故郷アール皇国で祝おうと里帰りしてから行方が分からなくなり、ソフィアを探しに出た父ランドールも消息不明。そしてそんな折聞こえてくるアール皇国のきな臭い噂…。

本作のメインクエストはすべてこの「物語」を中心に動いていくのだが、やはり「RPG」であるならば、「メインストーリー」をきちんと「完結」させた上で、オープンワールド的に様々なサブクエストでユーザーを楽しませていくという手法を取ってほしい。

「ストーリー」なんて豪快に投げっぱなしジャーマンかまして放り投げ、ひたすら「最強デッキ」を作るだけならば、それはやはり「ソシャゲ」であって「RPG」ではないと個人的には思っている。ルルーが言ってくれたように「さいごは、ちゃんとめでたし、めでたしで終わるお話よう!」となるのか、期待しつつ注目している。

まあもちろんこれは筆者の死ぬほどメンドクセー考えであって、気軽にJRPGのテイスト味わえて、モンハンみたいな大型モンスターとド派手なコマンドバトル繰り広げたいユーザーなら普通に死ぬほど楽しめる。

JRPGファンならもちろんのこと、モンハンみたいな大型モンスターとRPGでバトルしてみたい方、「義妹」という言葉を聞くだけでなぜだかいやらしい笑みを浮かべてしまう中学生みたいな方などにもおススメの一本だ。

 

タイトル ブレイドファンタジア
開発 CAPCOM
ジャンル RPG
掲載時価格 無料
公式サイト CAPCOM:ブレイド ファンタジア 公式サイト

 

 

 

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