2015年12月22日(火) 17時58分
  • INTERVIEW

【『城とドラゴン』サントラ発売記念インタビュー】株式会社アソビズム サウンドディレクター 松岡耕平氏:「切なくておもちゃっぽい」『城ドラ』の音楽世界が産まれるまで

12月22日、待望のオリジナルサウンドトラックが発売される『城とドラゴン』。12月19日にその発売記念ライブが行われ、ライブ直後に『城ドラ』サウンドを制作された株式会社アソビズムの松岡耕平氏にインタビューを敢行しました。

あのメインテーマをはじめとした『城ドラ』の音楽の誕生、そして安留咲(やすどめ さく)さんがメインテーマの歌手になった経緯などについてお話を伺いましたのでご紹介します。

 

『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック発売記念 LIVE レポート(動画あり)はこちら

 

【『城とドラゴン』サントラ発売記念インタビュー】株式会社アソビズム サウンドディレクター 松岡耕平氏

▲株式会社アソビズム
 サウンドディレクター 松岡 耕平 氏

 

「切なさ」と「おもちゃっぽさ」がキーワード 『城ドラ』サウンド誕生秘話

 

9-Bit:『城とドラゴン』(以下『城ドラ』)オリジナルサウンドトラックの発売おめでとうございます。

 

松岡耕平氏:ありがとうございます。

 

9:『城ドラ』のサウンドは非常に特徴的な楽曲が多い印象ですが、全体のサウンドのコンセプトはどのようなものでしょうか。

 

松:『城ドラ』のゲーム自体は一見コミカルな印象を受けると思いますが、ゲーム内の BGM はディレクターの森山(※『城とドラゴン』ディレクターの森山尋氏)の意向で「切ない」雰囲気を出すように意識して作っています。特に『城ドラ』のメインテーマや城下町の BGM はしっとりとした切なさを醸し出すような楽曲を目指して作りました。

 

9:制作に当たって、モチーフや参考にした楽曲やジャンルはありますか。

 

松:『城ドラ』のイメージが中世ヨーロッパ風なので、ケルト音楽などを参考にしたりしていますね。曲自体は割と大人っぽい音楽構成をしているものもあるんですけど、それをおもちゃっぽい楽器・音色(おんしょく)を使って表現することで子供っぽい楽しさを表現しています。

 

9:確かに、例えばバトルシーンの BGM は行進曲っぽかったり、ノリのいい楽しげな雰囲気が感じられますよね。

 

松:バトルの BGM も、いかにもバトル風、という感じにはならないように意識しています。もちろん「進軍している」という雰囲気を大事にしつつ、BGM 自体はシンプルな構成にしてそれよりもキャラクターの声や効果音でわちゃわちゃと戦っている感じを出して盛り上げようという方向性で作りました。

 

9:『城ドラ』はキャラクターのボイスもそれぞれ特徴があって面白いですよね。あの音声はどのようにして作られたんでしょうか。

 

松:基本的には声優さんに細かく内容を指示するのではなく、キャラクターのイラストと動きを声優さんに見てもらって、そのキャラになりきってインスピレーションでボイスを当ててもらう、という形で作っていきました。1つ1つがその場のノリで偶然産まれたものですので、原稿を渡して読んでもらうという形だったらああいうイキイキとしたボイスにはならなかったんじゃないかと思います。

 

9:因みに松岡さんが個人的に好きなキャラのボイスはどれですか。

 

松:トレントがキャラとしても一番好きなので、ボイスもトレントを推したいかな。

 

安留咲さんを歌手として起用した理由とは 必然的に産まれたメインテーマ

 

9:楽曲制作の中で苦労した点は何ですか。

 

松:特にメインテーマの「城とドラゴン テーマソング」は、プロデューサーの佐藤(※株式会社アソビズム プロデューサーの佐藤拓郎氏)から宣伝について「他の会社がやっていないようなプロモーションをしたい」という意向があり、その一環として制作することになりました。作詞は『城ドラ』の生みの親の森山が担当することになり、制作開始から完全版の完成に至るまでプロデューサーやディレクターから色々と注文が多かったので(笑)、その全ての要素を満たすというのが中々難しくて苦労しました。

 

9:メインテーマは詞と曲、どちらが先に制作されたんですか。

 

松:曲が先ですね。森山からゲームの世界観とイメージをもらって私が作曲をして、曲が出来上がってから森山が作詞しました。

 

9:メインテーマの歌手に子役モデルの安留咲さんを起用し TV CM 等でもその可愛らしい歌声で話題になりましたが、咲さんを歌手に決めた理由は何だったのでしょうか。

 

松:最初はあまり楽曲のイメージに寄り過ぎずに、プロの大人の歌手も含めて色々な方をオーディションしたのですが、実は選考はもめにもめてですね(笑) 最後はテーマソングを企画した佐藤の判断で安留咲さんに決定しました。子供の咲ちゃんが一生懸命歌う姿の健気さも相まって、私達が出したかった「切ない」感じが最も出ていたのが決め手になったと思います。

咲ちゃんがテーマソングの歌い手だけに留まらず CM や PV などにも起用されたのは、宣伝を統括するプロデューサーの佐藤の判断でした。彼女の声だけに留まらない表情や雰囲気などの魅力を宣伝に活かしたかったそうです。

 

9:なるほど、曲のイメージと咲さんのイメージが結果としてピッタリ合った、というわけですね。

 

松:出来上がったメインテーマをまず社内で公開したら最初から評判も上々でしたし、これは「いける」と感じました。今になって考えると、曲の雰囲気も、詩の内容も、咲ちゃんの歌も、全てがはじめから神の手によって仕組まれていたんじゃないのかなあ、と思ったりもしますね(笑)。

 

『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック発売記念 LIVE

▲ライブで『城とドラゴン』メインテーマを歌う安留咲さん

 

▼『城ドラ』テーマソング CM 撮影、レコーディングの様子 (※クリックで拡大)

『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック テーマソング CM 撮影 安留咲 『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック テーマソング CM 撮影 安留咲

『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック レコーディング風景 『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック レコーディング風景

『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック レコーディング風景 安留咲 『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック レコーディング風景 安留咲

 

『城ドラ』の進化からインスピレーションを受けてサウンドも進化していく

 

9:今後は『城ドラ』にも新機能や新キャラ、ステージが追加されてくると思いますが、新しい曲にはどのようなものを入れたいと考えていますか。

 

松:『城ドラ』に関してはゲームに引っ張られる形で曲を作っている部分が大きいので、逆に私も今後『城ドラ』にどういう要素が追加されるのか楽しみにしているんですね。そうして新しく出てきたものからインスピレーションを受けて浮かび上がってきたものを再現していきたいと思います。

 

9:それでは、『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラックを購入していただくファンの皆様に一言コメントをお願い致します。

 

松:ゲームをプレイして楽曲を気に入ってくれた方はもちろん、CM で咲ちゃんの歌声が気になったからという方も、購入していただけて大変光栄です。本当にありがとうございます。これからも『城ドラ』の雰囲気を音で表現するべくサウンド制作も力を入れていきますので、ゲーム共々応援よろしくお願い致します。

 

『ドラゴンポーカー』オリジナルサウンドトラック第3弾も同時発売! 松岡さんのおすすめは…?

 

9:ところで、実は今回『城ドラ』サウンドトラックと同時に、『ドラゴンポーカー』オリジナルサウンドトラック第3弾もリリースされますね。(※松岡さんは『ドラポ』の楽曲制作も担当)

 

松:ええ。今回のオリジナルサウンドトラックは前2作にあったアレンジトラックがありませんが、ゲーム中に使用された BGM 全29曲を収録しています。

 

9:中でも松岡さんイチオシの曲はどれですか。

 

松:えー… まあ… どれもおすすめで甲乙つけがたいんですが…

 

9:…でしょうけども、そこを敢えて1曲選ぶなら。

 

松:うーん… 個人的に一番うまくできたかなと思っているのは、スペシャルダンジョン「コルヴァスの焔」ボス BGM の「ENIGMA」ですね。

 

9:クトゥルフシリーズ第3弾のスペダンですね。

 

松:ええ。でも本当にどれもおすすめですので(笑)。

 

9:私も『ドラポ』サウンド最高!と思っている1人ですので、全面的に同意です(笑)。本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。

 

松:ありがとうございました。

 

『城とドラゴン』オリジナルサウンドトラック発売記念 LIVE

▲12月19日のライブ終了後、出演者一同と松岡さんで記念撮影

 

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◆『城とドラゴン』 ダウンロード

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