2013年08月24日(土) 12時00分
  • REVIEW

12時の鐘まであと30秒、こんなん履いてられっかぁ!! 時間がなさすぎるシンデレラのロマンスのかけらもない怒涛のご帰宅物語『爆走!シンデレラストーリー』

門限30秒前のシンデレラが「履いてられっかぁ!」とガラスの靴を投げ捨て「うおぉぉ!」と家に向かって爆走するロマンス度ゼロの走りだしたら止まらない「土曜の夜は天使さ」型ランアクション『爆走!シンデレラストーリー』をご紹介。

 

 

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履いてる場合かぁ!

 

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「気が付いたら12時の鐘が鳴るまであと30秒」というはしゃぎ過ぎにも程があるシンデレラが、魔法が解ける前にどうやって家路についたのかという原作では描かれなかった「ロマンチックなシンデレラストーリーの汗にまみれた真実」を教えてくれるランアクションゲームの本作。

ゲーム自体は極めてシンプルで、プレイヤーは強制横スクロールのフィールドをオートで進むシンデレラをタップ操作でジャンプさせ、障害物をよけながらできるだけ長く距離を走らせることが目的。しかしシンプルなゲーム性もさることながら、何よりシンデレラの「キャラ」が実にチャーミング。

 

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最初はガラスのヒールを履いてドレスの裾をあげながら、急ぎながらもお上品に駆け出すシンデレラ。急がなければなりません。だけどもワタクシお嬢様ですもの。ヒロインですし。みんなの憧れですし。

 

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しかし門限まで残り30秒すら切ってる状態。4メートル進んで「こんなん履いてる場合かぁ!!」と気付いたシンデレラお嬢さま、世間体などどこ吹く風、青筋立ててガラスの靴を脱ぎだすや否や、みんなの憧れ魔法の靴を地面に叩きつけてしまう。

 

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そしてそこから始まる怒涛の爆走モード。「うおぉぉぉぉぉ!!!!!」という雄叫びが聞こえてきそうなほどに勇ましく走るシンデレラ。こんな彼女を王子様が目にしていたら、落ちているガラスの靴はそっとそのままに、別の誰かと幸せになっていたことでしょう。

しかし「ロマンスの危機」なんかより、今まさに迫りくるお姉さまたちのイジメの方がよっぽど深刻。「差し迫った現実の前ではロマンスなど何の意味もない」という残酷な真実を通して、「少女から大人に成長する」ことのほろ苦さを教えてくれる、実にビタースウィートな一本となっている。

大人になるって、恥を捨てることなんです。おばちゃん見てるとよくわかるでしょ。

 

走り出したら止まらないぜ、土曜の夜の天使さ

 

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ゲーム自体は本当にタップオンリー。自動で走るシンデレラが障害物にぶつからないようにタップでジャンプさせ、フィールド内のアイテムを取り、できるだけ速く、そして長く「爆走」させていけばいい。

制限時間は30秒で、画面左上の時計が12時を指した時点でゲームオーバー。フィールド内に点在する「魔法の時計」を取ることで時間が巻き戻されていくため、いかに制限時間を延ばして長く走るかが記録更新のカギだ。

 

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またスピードアップアイテムの「ネズミ」と「かぼちゃ」も重要。ネズミを取ると馬に、カボチャを取るとカボチャの馬車っていうか車に乗り、シンデレラのスピードが上がる。当然「速く、長く」が距離延長の重要ポイント。

ただアイテムの中でも「ガラスの靴」はスピードがダウンしてしまう。数メートル走ったらまた青筋立てて投げ捨てるけど。また、シンデレラは徐々に加速していくため、途中で障害物や壁にぶつかってしまうと「速度」が0.0km/hになってしまい、再加速までにかなり時間を食ってしまう。

スピードアップアイテムとっても0キロでは意味がないので、障害物にぶつからないことを最優先にしたほうが吉だ。

 

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また本作では基本的に二段ジャンプがない。馬や馬車に乗っているときは「ヨ●シーの乗り捨て二段ジャンプ」が可能だが、それ以外はジャンプ中タップしてもただ落下していくだけ。

さらに「長押しジャンプ」などもない。ジャンプ距離は常に一定だから、考えなしにジャンプしていたら必ず障害物にぶつかってしまうし、ジャンプ中は加速もしてくれないのだ。

ジャンプ中はきちんとドレスのスカートの裾を抑えるという「淑女のたしなみ」を忘れぬシンデレラを見習い、「ジャンプしまくるのははしたないこと」という気持ちでおしとやかに「うおぉぉぉぉ!!!!!」と爆走していこう。

 

地味にこじゃれてる感が割と好き

 

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時計の針が12時を回ったらゲームオーバー。そのゲームで走り切った距離と、これまでの累計爆走距離がスコアとして表示される。「称号」は累計爆走距離に応じて変わっていくので、長くプレイしていれば自然と様々な称号をもらえるようになっている。

また一回ごとのゲームで走った距離についてはトップメニューの「ランキング」から、「全体順位」「今日の順位」として他プレイヤーと競うことができる。

基本的にカジュアルなゲームシステムではあるものの、難易度的には気持ち高め。シンデレラの加速やジャンプ距離など、最初はなかなかイメージ通りのプレイができないかもしれない。まあそれでも慣れればドンドン記録が伸びるし、これくらいのレベルの方が「もっと上手く!」という気にさせてくれる。

また夜空にシルエットのみというグラフィックやBGMなど「割とこじゃれてる」というか程よい感じのセンスが個人的にケッコー好き。気軽に遊ぶにはピッタリだ。

カジュアルなランアクションゲームをお探しの方はもちろん、毎日時間に追われる「現代のシンデレラ」の皆様や、見栄も外聞も捨て始めた「おばちゃん化」の自覚症状がある方などにもおススメの一本だ。

 

タイトル 爆走!シンデレラストーリー
開発 HASKY
ジャンル アクション
掲載時価格 無料
公式サイト HASKY

 

 

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