2013年08月13日(火) 12時00分
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世界平和などどうでもいい、ドラゴンラーメンを作りてぇんだ。 文字通り命がけのラーメン道を邁進するRPG『俺の狩りとラーメン屋』

突如復活した悪のドラゴンがもたらす最悪の事態など対岸の火事、それよりもドラゴンから取れる最高の出汁を求めてドラゴン討伐を目指す「まあ結果的には世界を救うことにはなるよね」型RPG『俺の狩りとラーメン屋』をご紹介。

 

 

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本作に出てくるラーメンはすべて「無化調」です

 

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頭にタオル巻いて黒Tシャツという「ラーメン屋の正装」姿の店長が、はるか昔に倒された悪のドラゴンが最近になって復活したとの噂を聞きつけ、世界の平和を心配するよりも「ドラゴンの骨からどんな出汁が取れるのか」というあくなき探求心からドラゴン討伐に挑む、ラーメンマニアの面倒くささが良くわかる本作。

人気シリーズ「俺の農園」でお馴染みAlchemisterの最新作で、これまでのシミュレーションとはガラッと変わったRPGとなるこのゲームは、まあ公式で「ストーリーなどあってないようなもの」と言っているように、やることは森、海、洞窟など様々なフィールドでモンスターを倒していき、骨や肉などの食材を集めて新たなラーメンを作っていくこと。

 

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作ったラーメンは店で売って金を稼げることはもちろん、戦闘時に化調(化学調味料)タップリのラーメンを食べることで店長がパワーアップをする「化調ドーピング」システムを採用しているところが本作最大の特徴で、美味し●ぼの作者が聞いたら科学的検証を行うことなく喜んで「化調バッシング」を展開すること間違いなしの魅惑的な一本となっている。

 

メシマズ嫁でも安心の「全部鍋にぶち込んだらええねん」システム

 

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ゲームの流れは「狩り」メニューから狩場でモンスターと戦い、手に入れた食材を使って「仕込み」からラーメンレシピを作成、作ったラーメンを「お店」で売るというもの。「俺の農園」シリーズなどでお馴染みの「収穫作業」が「モンスターとのバトル」になっただけだと考えてOK.。

 

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狩場となるフィールドは、マップ上の白い個所をタップすることでその場所に移動。マップを移動するごとに行動力の「スタミナ」が消費される。スタミナは頭上に数字で表示され、その横に伸びる黄色のゲージはバトルで使用する「HP」。

スタミナが切れるかバトルでHPがゼロになった時点で狩りは強制終了。その前にプレイヤーが「撤退」ボタンを押して狩りを終了させることもできる。

マップを移動すると魔物が現れリアルタイムバトルが開始。バトルはすべてフリック操作で、魔物の上に表示される矢印をなぞるようにフリックすることで攻撃を行う。また魔物に「怒りマーク」が表示されたら敵からの攻撃のサインで、その場合店長自身を左にフリックすることで防御することができる。

 

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登場する魔物が強力でなかなか倒せないときには、狩りの出発前に装備したラーメンを食べて店長自身をパワーアップさせて戦おう。

単純に攻撃力や防御力が上がるだけでなく、「電撃」「ガス爆発」など全体攻撃スキルも付与され、ノーマル状態では歯が立たないような敵でも簡単に倒すことができる。というか実はこのゲーム、ラーメンの活用こそが超重要。

本作では、レベルアップによる攻撃力や防御力の強化がない。つまりデフォルトの状態で強敵と戦わなければならず、当然普通に戦っては負けてしまう。そこで登場するのが「化調ドーピング」。様々なスキルを持ったラーメンを食べることで、ホウレンソウ食べたポ●イどころじゃないパワーアップを見せるのだ。

強力な敵ほど貴重な食材を落としてくれるので、ラーメンをうまく活用しながら強敵に挑んでいこう。

 

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食材を集めたら今度は「仕込み」メニューの「ラーメンを考える」から、手持ちの食材を使ったラーメンレシピの作成を行う。レシピは「スープ用」と「トッピング用」とに分かれていて、それぞれ最大3つまで選択することができる。

 

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ラーメンに一方ならぬこだわりを持っている方なら、「鶏ガラにベストマッチするのは…」などとやりたいだろうけれども、基本「なんでも突っ込んでOK」。もちろん食材ごとに相性はあるし、使用する食材によりラーメンに付与される「スキル」が変わってくる。

だけども開発自体は「全部入れ」で失敗することはないので、「アジオンチー」や「カクセナイ」「アレンジャー」などの二つ名を持つ「メシマズ嫁」の皆様でも何の心配もなくレシピを開発していくことができる。メシを憎んで嫁を憎まず。

 

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開発したレシピは、食材の組み合わせにより「美味しさ」評価がされ、販売価格はもちろん各種スキルにボーナスが付与される。レシピに問題がなければ「この味だ!」ボタンをタップしてラーメンを作っていこう。「違う!!」をタップすれば何度でも異なるレシピを開発していける。

 

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レシピを開発し、ラーメンを作ったら今度は店で売ってみよう。「お店」メニューから「ラーメンをセットしよう」と書かれた鍋をタップすると、仕込みで作ったラーメンが表示される。任意のラーメンを選んで「調理!」ボタンを押して作る数を決めるとすぐに完成。

調理されたラーメンはすぐに店に並び、続々とお客さんがやってくる。

店内は弟子がすべて自動で取り仕切ってくれるので、ラーメンさえセットしておけば、あとは売れるのを待てばいいだけ。ラーメンを売ることでゲーム内コインの「麺」が貯まっていくが、「麺」は仕込みの際の必要経費や、「村」メニューで行える店長のパワーアップなどに必要となる。

なお、店にセットしたラーメンは、バトルで使用できなくなってしまう。もし高いスキルを持ったラーメンを開発した場合には、店で売るかバトルで使用するかをきちんと考えておこう。

 

村でラーメンの極意を極めよう

 

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店長の基本能力を強化したり、各食材の相性などを知りたいときは、「村」メニューから村人たちに「麺」を支払うことで可能となる。

 

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体力や装備、倉庫などを強化することでより長く効率的に狩りを行うことができ、また食材の相性を学ぶことで高スキルを持った最高のラーメンを作り上げることができる。特に「装備」はバトルにもっていけるラーメンの数が増えるので、優先的に強化していきたい。

これまでの「俺と農園」シリーズとは異なるものの、基本片手のフリック、タップのカジュアル操作でサクサクと進めることができるという点は一緒。手軽に楽しみたいというユーザーならジャンルの違いに拘らずに楽しめるだろう。

ただ、バトル時のフリック範囲が狭く、特に防御アクション時に防御できない場面が多々ある。正直バトルは両手プレイのほうがミスがなくやりやすいだろう。

また開発したレシピが記録されないのでいちいち自分で覚えておかなければならないのが面倒極まりないし、ユーザーレビューでもいくつか上がっていたが、特定の場所でゲームがフリーズする挙動も確認された(ipod touch/ iOS 6.1.3)。

ただフリーズ自体はアプリ再起動で改善されるし、フリック範囲の狭さも慣れれば問題なくなるレベル。気軽なフリックアクションRPGをお探しの方はもちろん、うまいもの食うことよりうんちく披露することが目的のラーメンマニアな方にもおススメの一本だ。

 

タイトル 俺の狩りとラーメン屋
開発 Shunichi Masuzawa
ジャンル RPG
掲載時価格 無料
公式サイト Alchemister’s work

 

 

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