2013年08月05日(月) 15時23分
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TVアニメも絶好調! 「希望」という名の「絶望」を生き延びろ。ハイスピード推理アクション『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』

PSP用ソフトとして2010年にリリースされ累計販売本数15万本を突破、ゲームとしてシリーズ化されただけでなく先月からアニメ放映も開始した大人気ハイスピード推理アクション『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』をご紹介。

 

 

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絶望のコロシアイ学園生活が始まる

 

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「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」という恐ろしい校則を持つ「希望ヶ峰学園」に、そうとは知らず騙され集められた「超高校級」の優れた能力を持つ高校生たち。

要は「いくらなんでもムチャすぎる」という極限状態に追い込んだうえで「人間の本性」云々を語りたがる「いろいろとこじらせた方」が大好物の設定を持つ本作は、「地獄から抜け出すためには誰にもバレずに仲間を殺さなければならない」というルールのもとに次々と発生する殺人事件を「学級裁判」で解決していく推理アドベンチャー。

設定だけ聞くといかにも「中二病」的臭いが満載でごく一般的な感性をお持ちの方はちょっと遠慮したくなるかもしれないが、そんな方々までをも魅了するこのゲーム最大の魅力は、アニメ化までされた一番の要因でもある「キャラが立った」登場人物たちだ。

 

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CVに「元ドラえもん」大山のぶ代さんを起用したことでも話題となった、一向に「コロシアイ」を始めようとしない生徒たちをけしかける「根性腐りまくった」学園長モノクマをはじめ、様々な事情から「仲間を殺す」という常軌を逸した行動をとらざるを得なくなった、プレイしていて感情移入してしまう各生徒たち。

そもそもなぜ学園に閉じ込めなければならないのか、なぜ仲間を殺さなければならないのか。魅力的なキャラクターとストーリーの根幹をなす最大の謎が、プレイヤーを否応なくゲーム世界に引き込んでいく。

 

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またゲームシステム的にも、ややもすれば「紙芝居」と揶揄される、ストーリーを読み進めるだけのアドベンチャーゲームではなく、非常に高いアクション性を誇る「アクションゲーム」としても楽しめるのが特徴的。

謎の深まるストーリーと、魅力的なキャラと、そして爽快なアクション性とが見事に結びついた本作は「さすがの人気作」と言える内容で、PSPのゲームもアニメも知らない方でも一度はお試しプレイしていただきたい一本となっている。

 

日常と非日常パートで手がかりを集めろ

 

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ゲームは大きく「日常」パート「非日常」パート、「裁判」パートの3つに分かれている。日常パートと非日常パートは一般的なアドベンチャーゲームのシステムで、マップ内を移動しながら調査したい場所を調べたり、同級生たちと会話をして様々な情報を手に入れていく。

 

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同級生との会話では、紫色の言葉が表示されることがある。この色の変わった言葉をタップすると、会話から新たな情報を手に入れたり、新しい展開が発生する。日常パートでは一緒に自由行動を過ごした同級生と仲良くなり、学級裁判を有利に進める「スキル」を習得したりすることができる。

 

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被害者の遺体を3人以上が発見すると、事件発生による捜査パートである「非日常パート」が始まる。そこで一定の手がかりや証拠を集めると学園長モノクマより捜査終了のアナウンスがされ、いよいよ学級裁判が開始される。

 

ダンガン打ち込み矛盾をロンパしろ!

 

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学級裁判は参加者全員が「検事」であり「被告」であり「陪審員」となる「命がけのしゃべり場」システム。

学級裁判で殺人を犯した真犯人(クロ)を突き止めることができれば、クロが「おしおき」という名の「公開処刑」を受けることに。しかし誤った人間をクロと認定してしまえば、クロは晴れて「卒業」。残りの生徒が「おしおき」を受けることになる。

捜査パートで集めた証拠や証言は「言弾(コトダマ)」としてストックされていき、プレイヤーはその言弾を使って、参加者の発言の中から矛盾した発言を制限時間内に「論破」していくことになる。

 

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学級裁判は「ノンストップ議論」「閃きアナグラム」「マシンガントークバトル」「クライマックス推理」の4つのアクションミニゲームからなる。

まずは参加者が各々発言していく「ノンストップ議論」。参加者の発言の中に「ウィークポイント」が存在すると、その言葉がオレンジ色で表示され、その発言をタップすることで「言弾」を撃ち込み、矛盾を突くことができれば論破成功。

まあこの辺は『逆転裁判』シリーズをプレイしたことのある方なら「証言パートに制限時間が付いている奴」とでも思ってもらえば大体あってるが、ウィークポイントにはダミーも存在するほか、途中から「雑音セリフ」と呼ばれる無関係な紫の文字も出現するようになる。

雑音を避けながら言弾を撃たなければならないなどアクション要素があるため、単に選択肢を間違えないようにしていてもクリアできないのだ。

 

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「閃きアナグラム」は、議論中に主人公が事件の手がかりとなる出来事を思い出す際に、ランダムに飛んでくるひらがなの中から正しい文字を撃ち、事件に関わる重要な単語を完成させるミニゲーム。

「クライマックス推理」は、事件の流れがコミックで描かれ、ところどころ歯抜けしているコマを不自然にならないように埋めていく穴埋めゲーム。

 

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「マシンガントークバトル」は意見が対立する人物と議論を戦わせるタイマンミニゲームで、リズムに乗って相手のセリフをタップしてロックオン、「SHOT」ボタンで撃ち落としていくリズムアクションで、最後に決定的な「言弾」を突き付けることで論戦に終止符を打つことができる。

この4つのミニゲームをクリアしていき相手を「論破」することで、最後の投票で「犯人(クロ)」を決定していくのだ。

 

スマホに最適化されたとは言い難いが…

 

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ゲームに登場する「超高校級」な生徒たちは、主人公も含め15名。

何のとりえもないけど抽選で入学することになった「超高校級の幸運を持った」主人公「苗木誠」や、超人気アイドルグループのセンターを務める「舞園さやか」、その能力は謎のままだが、調査や裁判中に冷静かつ的確な判断を下す「霧切響子」など、一癖も二癖もあるキャラクターたちは、全員がそれぞれに「コロシアイ」をしなければならなくなる「事情」をモノクマにより抱えさせられ、だからこそプレイヤーは彼ら全員に感情移入せざるを得なくなる。

 

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そしてそんな「絶望」の中で苦しむ生徒たちを支配し嘲笑うモノクマの「畜生具合」。いや、モノクマと大山のぶ代ボイスがまさしくベストマッチ。このキャスティングは実に素晴らしい。

まあもともとゲーム自体の評価はすでにPSP版の方でも絶賛され、そのうえでのアニメ化なので今さら言うことでもない。ただ、スマホ版になったことで、何点か不満があるのも事実。特に操作性。これは「はっきり悪い」。

画面左右のバーチャルパットでカメラ切り替え、移動を行うのだが、スマホに移植するならカメラ切り替えと移動を分ける必要がまったくない。これ単純に操作しづらいです。

また微調整がほとんどできず、きわめて大雑把な操作性でありながら、調べる箇所などのターゲット位置はピンポイントで合わせなければならないなど、とてもスマホに最適化したとは思えない仕様。

ただ、繰り返し言うがゲーム内容自体はさすがの人気作。本作はプロローグとチャプター1のみが無料で、以降はシナリオ課金として購入していく必要があるが、無料部分をプレイしたら課金してでも遊びたくなること必至だろう。

アニメでダンガンロンパのゲームに興味を持たれた方はもちろん、映画『SAW』など極限シチュエーションホラーなどが大好きな方などにもおススメの一本だ。

 

タイトル ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
開発 Spike-Chunsoft CO, LTD.
ジャンル ハイスピード推理アクション
掲載時価格 無料
公式サイト ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生

 

 

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