2015年09月19日(土) 12時44分
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【TGS2015】『Game of War』の MachineZone社 CEO・Gabriel Leydon 氏日本初講演! 日本市場での成功の秘訣を語る

9月18日、TGS2015 の CyberZ ブースステージにて、日本を含む全世界95ヶ国で No.1 となった『Game of War』を開発した米・MachineZone 社 CEO の Gabriel Leydon 氏が日本で初となる講演を行い、『Game of War』日本市場成功の要因等を語った。

 

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『Game of War』が日本で成功した理由、そして今後の展望を MachineZone CEO が赤裸々に語った その全貌をご紹介

 

『Game of War』の MachineZone社 CEO・Gabriel Leydon 氏日本初講演! 日本市場での成功の秘訣を語る

 

株式会社 CyberZ 代表取締役の山内隆裕氏がホストとして質問し、、Leydon 氏がそれに答える形で講演は行われた。以下、それぞれの質問と回答を順にご紹介していこう。(敬称略)

 

『Game of War』の MachineZone社 CEO・Gabriel Leydon 氏日本初講演! 日本市場での成功の秘訣を語る

▲MachineZone社 CEO & Co-Founder
 Gabriel Leydon 氏

 

『Game of War』の MachineZone社 CEO・Gabriel Leydon 氏日本初講演! 日本市場での成功の秘訣を語る

▲株式会社 CyberZ 代表取締役
 山内隆裕氏

 

山内:今回、この東京ゲームショウに来て、感想は?

Leydon:ロサンゼルスで開催されている E3 にも何度も参加してるけど、TGS は E3 よりも面白いね。Exciting だよ。

 

山内:テレビでもたくさんの CM が流れていて、昨日は Amazon でベストアプリにも選ばれて好調の『Game of War』 だけど、世界95ヶ国で No.1 を獲得した要因は?

Leydon:『Game of War』の開発に着手してから5年、どこでも誰でも、Android でも iPhone でも世界中で誰でも楽しめるゲームという事に主眼を置いて開発してきたんだ。モバイルデバイスは次々に新しいものが出てくるけど、世界中で愛されるハードコアゲームを目指していくということはこれからも変わらないよ。

 

山内:『Game of War』の成功の大きな要因の1つはマーケティングだと思うんだけど、マーケティングにおいて重要視している事は?

Leydon:2008年7月からオンラインゲーム市場に参入したんだけど、大手のゲームメーカーや有名タイトルがたくさんある中で、どうやって注目してもらうか、というのは本当に難しい。それは日本市場でも同じこと。だから、ターゲットとなる市場でどうやって目立たせるか、という事を一番に考えているよ。人気コンテンツもランキングも次々に変わっていく中で、どういう手法で打ち出していくかという事がとても大事な点だね。『Game of War』は日本でも随一の成功を収めた PvP MMORPG だけど、ローカライズやマーケティング、あらゆる面でどう目立たせていくかを常に考えなければならないんだ。

 

山内:マーケティング以外にもゲーム開発において重要な点は何かな。

Leydon:そうだね… 当社は『Game of War』1タイトルしか配信・運営してないんだけど、社員は600人いるんだ。多くの開発会社が失敗を恐れて、1つや2つ失敗しても大丈夫なように10本、20本ものタイトルを次々にリリースしている。ゲームを開発するというのは難しいことだから、その気持ちはわかるよ。だけど、それは「敗者」のやることさ。数撃てば当たるということはない。大事なのは、1つのゲームをどれだけしっかりと作り込めるか、なんだ。MachineZone は社員の8割がエンジニアなんだけど、彼らの技術力を信頼して2011年から『Game of War』1本に賭けると決めて、そしてエンジニアがその技術力を最大限に発揮して『Game of War』を作り上げている。だから僕達は「失敗」することを全く恐れていないんだ。僕がここで言いたいのは「クリエイターであれ、技術者たれ」ということ。ゲーム開発は製造業でもデザイン業でもない、テクノロジー産業だからね。そしてもう1つ大事なのは、社員全員が成功を信じて一生懸命働くことさ。

 

山内:君はそういうクリエイティブ・マインドを持っているところが本当に素晴らしいと思うよ。だけど、怖くないのかな? 1つのタイトルしかないというのは。

Leydon:全然。何故なら、時間は本当に早く流れているんだ。多くのゲーム会社からたくさんのゲームが次々にリリースされていく中で、失敗を恐れている時間なんて全然ないんだから。それに、20本のタイトルを作って1本しか成功しなかったら、19本のタイトルの開発者の労力は無駄になってしまう。そんな無駄をするくらいなら、全てのリソースを1つのタイトルに集中する方がベストなんだ。

 

『Game of War』の MachineZone社 CEO・Gabriel Leydon 氏日本初講演! 日本市場での成功の秘訣を語る

 

山内:日本のマーケットについてどう捉えている?

Leydon:正直言うと、最初は日本で『Game of War』が成功したことに驚いたんだ。システムは複雑だし、日本のプレイヤーにはまだ馴染みの薄い「チャット」と「PvP」を前面に押し出したゲームだからね。セオリーとして言われているように日本向けにカルチャライズすることも考えたんだけど、日本のプレイヤーにユニークなゲーム体験を与えようと思ったら、過剰なカルチャライズは逆効果だと思ったんだ。マーケティングは市場に合わせたカルチャライズが必須だけど、ゲームそのものは世界中で通用するものを作ったという意識があったしね。

 

山内:伊勢谷友介さんを起用した TV CM が非常に話題になったけど、あの CM の効果はどうだったの?

Leydon:あの CM は Cool だろ! 僕も自慢したいプロモーションの1つなんだ。特にあの曲! あれはサイコーだよ(笑)。ゲームの世界観にも合っているし、他のどの CM と比べてもユニークだと思う。アメリカの会社があれだけ日本のカルチャーに合った形の CM を作ることができたのは素晴らしいことだし、とてもうれしいよ。CM の効果? 日本のランキングでもトップ10圏内につけていることを見てもわかる通り、「大成功」さ。

 

Game of War: ウォー・アンセム – YouTube

▲今やおなじみの『Game of War』の TV CM。筆者世代にとっては「We Will Rock You」並にテンションの上がる名曲だ。

 

山内:今「e-sports」が盛り上がってきているけど、どういう風に活用したい?

Leydon:恐らく近い将来、ゲームは「プレイする」よりも「見る」ユーザーの方が多くなってくると思っている。実際、僕も FPS をはじめ色々なゲームのプレイ動画を見て楽しんでいるよ。いちいちゲームをダウンロード・インストールしてプレイするよりも動画で見る方がハードルも低いからね。その点では、e-sports のプレイを動画で見てそのゲームの人気が広まるという事は今後非常に重要な要素になってくると見ているよ。モバイルゲームではまだまだ始まったばかりの分野だけど、今後の展開にとても期待しているよ。

 

山内:動画という話が出たけど、当社の OPENREC はどうだい?(笑)

Leydon:動画のクオリティはとてもイイね。実はそれってすごく難しい部分なんだよね。録画や編集が簡単にできるのは本当に Good だね。

 

山内:最後に、日本のマーケットへの期待も含めて、MachineZone の今後の展望を教えてくれるかな。

Leydon:中国の開発会社が日本市場に参入したり、その逆だったりといった市場のグローバル化は今後も進んでいくと思うけど、その中で欧米の開発会社にとっては日本市場への進出というのはまだまだ難しい課題の1つなんだ。理由はマーケティングや広告の手法に大きな差があるということ。そこに大きく投資するのは大変なリスクになり得るんだ。だけど、MachineZone にとってはそこにチャレンジすることが大きなチャンスだとも思っているんだ。マーケティング・広告の手法をキャッチアップし、研究・学習すれば日本で成功するパブリッシャーになる力が得られる。そして、その先にはもっと大きいマーケット… そう、中国だね。そこにチャレンジすることも可能になると考えているんだ。

 

『Game of War』の MachineZone社 CEO・Gabriel Leydon 氏日本初講演! 日本市場での成功の秘訣を語る

『Game of War』の MachineZone社 CEO・Gabriel Leydon 氏日本初講演! 日本市場での成功の秘訣を語る

 

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ゲーム・オブ・ウォー Game of War

 

 

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