2013年07月24日(水) 15時36分
  • REVIEW

俺がヤラれることで、ちびっ子が笑顔になるんだ。そういうことに幸せを感じる「負けざる者たち」の華麗なる敗北物語『ザコキング』


民衆が求めるヒーローのため、なによりヒーローを応援するちびっ子たちのため雨の日も風の日も華麗にド派手にやられまくって地球の平和を裏から支える「キングオブザコ」を目指す『ザコキング』をご紹介。

 

 

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最高の「パセリ役」を目指して

 

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一般大衆が求める「ヒーロー」のため、「悪の秘密結社」のモブキャラ隊員となったプレイヤーがヒール役として「プロレス」に挑み、心技体、己のすべての能力を捧げて月影先生に「…恐ろしい子!」と言わせるほどの「華麗なる敗北」を演じきってみせることが目的の本作。

今年大ヒットしたディズニー映画『シュガーラッシュ』などからもわかるように、ヒーローだけでなく「引き立て役」の心情にスポットライトを当て共感する作品が昨今非常に多くなったが、このゲームもまさにそんな「人生送りバント」な中年サラリーマン的哀愁が満載。

 

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「誰もが憧れる『ヒーロー』にはなれなかったけれど、それでも自分がいることでちびっ子たちが喜んでくれる」という切なくも心優しい「ヒーローの引き立て役」として、人気者たちに華麗かつ豪快にヤラれていく「負けざる者たち」の姿に、ハンバーグの横に添えられたパセリを残さず食べるタイプの方なら涙すること間違いなしの一本となっている。

 

見せつけてやる! 俺の壮絶な負けざまを!!

 

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基本システムは非常に簡単で、メイン画面から行動力のハートを一つ消費して「出撃」し、ヒーローとの「プロレス」に挑むという流れ。

まず出撃すると「待機ルーム」という楽屋に移動し、ここで 30秒待つと自動で出撃。もちろん「OK」ボタンを押すことで待たずに出撃することが可能だが、このゲームは iOS のGame Center と連動していて、30秒間の間にログインしていて待機ルームにいる他のユーザーとマッチングしてくれる。

出撃すると、プレイヤーが「出演」する舞台のタイトルと、プレイヤーがこのバトルで使用する「スキル」が表示される。スキルはランダムで付加されるもので、3回まで「再抽選」を行うことができる。ただ再抽選結果もランダムなので、場合によっては能力値の劣るスキルが付与される可能性もある。

 

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すべての準備が整うと、基本一人のヒーローに対し、プレイヤーを含めた4人のザコキャラが出現しバトル開始。プレイヤーがヒーローを攻撃したり、ヒーローからド派手な攻撃を受けることでスコアが加算されていく。

 

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バトルはリアルタイムシステムで、時間経過により画面右下にある「ウェイトゲージ」が溜まっていき、マックスになると画面下に4つのコマンドボタンが表示される。

コマンドメニューに表示される攻撃は「コマンド編集」からセッティングしたもので、いずれもコインを貯めて「ショップ」で購入することができる。

 

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またコマンドは基本タッチすることで発動するが、コマンドメニューを長押しするとコマンドボタンが反時計回りで光りはじめる。これは「クリティカルルーレット」という機能で、長押ししているボタンが光ったタイミングを狙って指を離すと「クリティカル」攻撃を発動することができるのだ。

クリティカルルーレットはかなり速く回転するため狙うのは至難の業だが、長押ししている時間が長いほど徐々に回転速度が遅くなっていく。またスキル「集中」が付いていると初めから回転速度が遅くなる。

 

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もちろんこのゲームの目的は「クリティカル攻撃でヒーローをやっつける」ではなく、「華麗にヤラれてバトルを盛り上げる」こと。八百長試合(ノアだけはガチ)でなぜクリティカルなんてのを出さなければならないかというと、画面中央の「クライマックスゲージ」が上昇していくからだ。

クライマックスゲージは連続でクリティカルを出したり攻撃を受けるほど上がっていき、ゲージが上がるほどヒーローが必殺技を繰り出してくるようになる。当然ザコキャラにとってヒーローの必殺技でやられるなんてことは本望で、ド派手な技ほどスコアも大幅に加算されるのだ。

 

芸能界は礼儀が大事

 

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まあ、そうはいっても序盤は一発で瞬殺。最初のうちは「いかにヒーローに気に入られ最後まで攻撃されずにいるか」ということがメインテーマとなるだろう。

ヒーローは気に入らないザコキャラから倒していくという傍若無人な人気タレントのような性格をしている。そのため、プレイヤーは印象操作系のスキルとなる「敬礼」や「いのちごい」などを使用することで、強力な権限を持った主演俳優に媚を売り最後まで生き延びる確率を高めることができるのだ。

プレイヤーはあくまで脇役。たとえ「相棒」だと思っていても主演俳優との関係がぎくしゃくすると不自然な形で降板させられかねないので、適度にご機嫌をうかがいながら芸能界を生き延びていこう。

 

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自分がやられるとお仕事終了。同僚がまだ残っている場合は仲間の仕事ぶりを見学することもできるが、「どうも気が合わないなぁ」なんて同僚だったら「楽屋へ」ボタンを押してそそくさと帰宅することができる。媚を売るのは右京さんだけでいいのだ。

楽屋に戻ると「本日の戦果」が表示され、自分の仕事内容を確認することができる。もちろんお仕事なので給料も発生するが、もらえる「コイン」は戦果次第の完全歩合制で、しかも序盤は吉●興業のギャラ並に格安。目指せ売れっ子ザコキャラ。

 

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プレイヤーの「ザコレベル」が上がっていくと、様々な「通り名」を名乗れるようになり、いろんなコマンドメニューがアンロックされていく。バトルをド派手に演出するには、自分自身の技もデーハーにしていく必要があるので、コインを貯めてどんどんコマンドを購入していこう。

 

お前たちがいるから、俺も頑張れるんだ

 

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また前述している通り、本作は他のユーザーとの協力、というか共同プレイが可能。一緒にプレイすることで各プレイヤーの「名刺」が集まっていく。名刺には「名前」「通り名」「プロフィール」が表示されるので、面白名刺を作ってみんなと交換していくのも非常に楽しみ。

まあ実は難易度的には案外と高く、「生き延びながらクリティカルを連続で出していく」というのが、特に序盤は至難の技。しかしやること自体はシンプルでサクサク進むし、行動力の回復も、オンライン状態になっている必要はあるものの、15分で回復していくので気が向いたときに楽しめる。

いわゆる「バカゲー」ではあるものの、ディティールにいろいろこだわりが感じられ、一発ネタではなく飽きずに長く遊べるのもグッド。戦隊モノが好きな方はもちろん、ショッカーの戦闘員オーディションに参加した方などにもおススメの一本だ。

 

タイトル ザコキング
開発 Sony Music Entertainment(Japan)Inc
ジャンル アクション
掲載時価格 無料
公式サイト hubbub party | ザコキング

 

 

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