2015年03月10日(火) 10時25分
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グリー、「Garage」プロジェクト未公開新作5タイトルを初公開 「Garage Production Showcase」イベントレポート

3月9日、グリー株式会社はグループ子会社の Wright Flyer Studios が展開する「Garage」プロジェクトの取り組みと新作の発表会「Garage Production Showcase」を開催し、今後リリースされる「Garage」新作5タイトルをいち早く公開した。画面写真を一挙御紹介しよう。

 

実験的プロジェクト「Garage」、リリース前の新作5タイトルをメディアにいち早く公開

 

Garage Production Showcase

 

イベント冒頭は、「Garage」プロジェクトを統括する Garage Studio部マネージャーの石野和明氏が登壇し、「Garage」プロジェクトの概要について説明した。

 

Garage Production Showcase

▲グリー株式会社 Japan Game 事業本部
 Garage Studio 部 CIP グループ
 マネージャー 石野 和明 氏

 

既に『Cubic Tour』『el』『mg_CUBE』といったヒット作を排出してきた「Garage」プロジェクトだが、本プロジェクトはネイティブアプリ開発に不慣れな社員を教育するという「社員教育」という一面も持ち合わせており、「少人数×短期間の開発プロジェクト」を基本コンセプトとして実際にアプリをリリースするまでを含む開発作業を短期間で習得するためのカリキュラムが組まれている。また、本プロジェクトで企画・制作したゲームの社内コンテストコンテンツ等の様々な取り組みも実施されている、実験的且つ意欲的なプロジェクトだ。

 

Garage Production Showcase

Garage Production Showcase

Garage Production Showcase

 

小規模のプロジェクトではあるが、それ故に大規模タイトルでは中々できないような“挑戦的”なタイトルが数多くリリースされるという事で業界内、ユーザー間でも注目度の高いプロジェクトとなっている。

今回メディア向けに開催されたイベント「Garage Production Showcase」では、リリースを間近に控えたタイトルから社内のコンペを勝ち抜いたばかりのプロト作品まで、新作5タイトルを試遊できたのでプレイした感想と併せて紹介しよう。

 

Garage Production Showcase

 

『ドラゴンイーター』 ゴルフ感覚のフリックアクションゲームは“大作感”あり

 

Garage Production Showcase

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Garage Production Showcase

 

次々に現れるドラゴンと戦う、3D CG で描かれたアクションゲーム『ドラゴンイーター』。キャラクターを敵に向かってフリックで「放り投げる」という独特のアクションで戦い、ステージミッションを進めていくという内容だ。

基本操作は、画面を下から上にフリックするとキャラが放物線を描いて敵に向かって飛んでいき、キャラが敵に当たると攻撃をする。画面内には風が吹いているので、風向きと風速を読んでフリックする方向を上手く調整する必要がある。

キャラが飛んでいくコースを上手く複数のキャラを通過するように放り投げると連続で攻撃したり、赤く光る部分に当てると「部位破壊」によってアイテムが手に入ったり、またスキルによる攻撃もあり、シンプルなアクションながらどのようにキャラを当てるかで実力差が出てきそうだ。敵のターン数が0になると攻撃を食らってしまうので、如何に効率良く敵を倒すかじっくり考えながらプレイしなければならないところが面白い。

リリース当初からステージ数は50以上、パートナーとなるキャラも50種類以上を予定しているとの事なので、ゲームのボリュームもかなりあるようだ。短期間開発プロジェクトながら、“大作感”のあるゲームになりそうだ。

 

Garage Production Showcase Garage Production Showcase

Garage Production Showcase Garage Production Showcase

 

Garage Production Showcase

▲キャラやドラゴンは全て 3D CG で描かれている。ストーリーもしっかり用意されており、ボリューム次第では「大作」になりうる印象。

 

Garage Production Showcase

▲仲間となるキャラには様々なスキルが用意されている。レアリティや強化要素もあり、これ本当に“カジュアル”って言っていいのか!?…という出来栄え。

 

『Amy the Starry Archer』 幻想的な世界を飛び“弓矢”で戦う3Dシューティングアクション

 

Garage Production Showcase

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次々に現れる敵の攻撃を避けながら、弓矢で撃ち落としていく3Dシューティング『Amy the Starry Archer』。画面右のボタンをタップすると照準が現れるのでそのままドラッグして的や敵をエイミングし、指を離すと矢が放たれる。的・敵が出現してすぐに撃ち落とすと高得点を獲得できるので、如何に素早く・正確に敵を狙い撃ちするかが実にアツいゲームだ。

自機の操作はまだ模索中なところがあり、左下のボタンをタップすると一定の位置へ移動して弾を避けていくだけのステージと、左下のボタンをタップ&ドラッグすると自機を自由に操作できるステージが存在していた。筆者の好みとしては後者のようにグリグリとレバー操作して自在に弾避けを楽しみたいところだが、右手でもエイミング操作が必要なため操作が忙しくなり過ぎて難易度が高くなるように感じた。手軽に楽しむゲームにするにはグリグリ動かすのはエイミングの方に限定した方が良さそうだ。

各ステージはファンタジックで美しい 3D CG で描かれており、また「弓矢で狙って射る」というアクションも非常に遊びやすく作られているのでコンシューマゲームのプレイヤーでも納得の出来だろう。あとは各ステージや敵のギミックが製品版ではどれくらいバリエーションを用意できるかで評価が決まりそうだ。

 

Garage Production Showcase

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Garage Production Showcase

▲画面右下にエイミングを行うエリアが。タイムラグもほとんどなく、良好な操作レスポンス。

 

『MagSorb』 あの名作パズルゲームの作者の新作は「弾避けしながら敵に近付く」快作マゾゲー!

 

Garage Production Showcase

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『MagSorb』は自機を操作し障害を避けてできるだけ進んでいくというタイプのゲームだ。指でドラッグして操作する自機の周りには一定範囲の枠が円形に広がっており、この範囲内に敵をしばらくの間入れていると敵を吸収し消すことができる。敵が撃つ弾に当たるとゲームオーバーになってしまうので、プレイヤーは「敵の弾を避けつつ敵にできるだけ近付く」ように自機を操作しなければならないのだ。

本作の作者はこれを「虎穴に入らずんば虎児を得ず」というコンセプト、と説明。敵を吸収して集めた星屑を使って自機を育成するという要素もあるので、できるだけ星屑を稼ぐべく積極的に敵を吸収したいところなのだが、ちょっと油断すると敵の弾に当たりゲームオーバー…という、良い意味で非常にイライラするゲーム性が、懐かしの「弾幕シューティング」っぽく感じられた。往年のスクロールシューティングファンにはおすすめの一作だ。

本作『MagSorb』の開発者は、「Garage」が注目を浴びるきっかけとなった名作パズルゲーム『CubicTour』の作者。独特のゲームシステムで人気作となった『CubicTour』に続く作品は、実に「マゾい」ゲームだった。

尚、現段階では開発メンバーにデザイナーがまだ入っていないとの事で、ビジュアルは大きく変わる可能性も。実は以前レポートした『Mock-1グランプリ』に出展されていた際も今回見たビジュアルとは全く違うものだったので、製品版ではどのような見た目になるのかも楽しみ。

 

Garage Production Showcase Garage Production Showcase

 

Garage Production Showcase

▲同心円状に広がる範囲を敵(緑色)に重ねると吸収! 黄色い弾に当たると一発でゲームオーバーに。

 

Garage Production Showcase

▲左右の白い壁にぶつかってもミスになる。ビジュアルは今後変更の可能性も。

 

『Lamps』 増殖する“菌”を操って敵の陣地を侵略せよ オンライン対戦が激アツ必至の戦略 SLG

 

Garage Production Showcase

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今回御紹介する5作品の中でも一際異彩を放つゲームがこの『Lamps』だ。自陣の青い光をタップ&ドラッグすると小さな光が出現、その光をどんどん増やしていくことで自分の陣地を拡大していく。マップの対局にいる敵の赤い光と自分の光がぶつかると戦闘が始まり、勝てば自陣を広げていくことができる。こうして敵と戦い自陣を拡大し、マップを制圧、または制限時間内により大きな陣地を確保した方が勝利、というリアルタイム対戦ゲームなのだ。光をタップし続けるとその光のパワーを上げることができるので、前線で戦う光のパワーを上げつつ如何に陣地を広げて敵を制圧するかが勝利のカギだ。

そしてこのゲームの肝は何と言っても「リアルタイムオンライン対戦」だ。今回のイベントでは体験できなかったが、製品版では他のプレイヤーとオンラインで対戦することができるようになるそうだ。

ゲームの内容はシンプルな RTS(リアルタイムストラテジー)風「陣取り」ゲーム、といったところ。現時点ではパッと見たところではややわかりにくいゲーム性と操作性でとっつきにくい印象を受けたので、初見でもう少しわかりやすい画面構成になれば手軽にオンライン対戦を楽しめるゲームとして人気が出そうなタイトルだ。

 

Garage Production Showcase Garage Production Showcase

 

Garage Production Showcase

▲画面左側の青い部分がプレイヤーの陣地。赤色の敵とぶつかると交戦が始まり、その部分が点滅する。

 

Garage Production Showcase

▲敵陣地を全滅するか、制限時間内に半分以上を制圧すると勝利。NPC(緑・オレンジ)も加わって4つの勢力の戦いになるステージもある。

 

『あっ!ふろ』 アフロ大好き女子たちが贈る“キモカワ”キャラのシンプルアクションゲーム アフロ最高!

 

Garage Production Showcase

Garage Production Showcase

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最後に御紹介する『あっ!ふろ』は、様々なアフロヘアーが頭にそびえるキャラクターが次々に登場する中からお題と同じアフロのキャラを探し出してタップするという「反射神経&動体視力」を競うタップアクションゲームだ。2014年の新卒社員チームによる作品ながら、第2回「Mock-1グランプリ」で第2位を獲得したという期待作だ。

また、開発チームのメンバーは全員女性との事で、「こんなキャラいたらかわいくな~い?」「ウケるー!」という女子トークの中から産まれたのがこの「アフロ」というキャラだったそうだ。

「アフロ」は現状で145種類が登場し、森や海中等、様々なステージにアフロが登場する。アフロを集めて「かたろぐ」をコンプするという楽しみもある。

ゲームの内容はシンプルな「逆間違い探し」だが、「アフロ」はただ出現するだけではなく、転がってきたりと様々なアクションをしているので一瞬「あれ!? 同じのいないんだけど!?」となってしまい思わぬミスをしてしまったりと歯応えのあるゲームになっている。

将来的には「グッズ化」等の野望も秘めているという開発チームの思惑通りに展開できるか、注目したいところ。

 

Garage Production Showcase Garage Production Showcase

 

Garage Production Showcase

▲画面上の丸い窓に表示される「アフロ」と同じアフロをタップしていく。

 

Garage Production Showcase

▲風船や魚といったお邪魔キャラはタップしてもミスにはならないが、ミスタップや見逃しを誘われるのでひたすら鬱陶しい…

 

今回御紹介した5タイトルの他にも様々なタイトルの開発が進行しているという「Garage」プロジェクト。今回試遊したタイトルも少人数・短期間とは思えないような出来栄えとボリュームのものばかりで、「カジュアルゲーム」といえども質が求められる時代になってきたということだろう。今後も良質のカジュアルゲームブランドとしての「Garage」プロジェクトには期待大だ。

 

Garage Production Showcase

▲今回のイベント会場の様子

 

※本記事で紹介するゲーム画面は全て開発中のものです。

 

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